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2010年12月 1日 (水)

ロールアウトについて

 最近、ピストのギア比、ロードのロールアウトを検索ワードにしたお客さんが多い。
 ロールアウト(展開)は何か?っていうと、それはクランク一漕ぎで進む距離の事。

 前ギア(チェーンリング)の歯数÷後小ギア(スプロケット)の歯数=ギア比

 ギア比でクランク一漕ぎで車輪が何回転するか?が決まる。これに車輪の一周の長さを欠ければ、クランク一漕ぎで何メートル進むか?が決まる。

 代表的な車輪の一周は、700Cなら2096mm、406HEなら1495~1515mm、451WOなら1595~1615mmくらいである。

 ギア比は、チェーンリングが48T、スプロケットが16Tだったら、48÷16=3.0だ。

 700Cサイズなら、3.0×2.096m≒6mくらいということ。一漕ぎで6m進むのだ。一分間にペダルを100回転したら、、、、

 6m×60[分/時間]×100[rpm]÷1000=36[km/h]

 つまり、36[km/h]出るということ。まぁ、なんて事は無い話。ブログネタにする迄も無い話である。まぁ、ギア比、ホイール径よりもロールアウトで纏めて話をした方が判りやすい。

 そんなロールアウトだけど、果たして、どの位の値が適切か?というと、これは非常に奥の深い難しい話になってくる。
 数値から出そうと思えば、速度から逆算するのが手っ取り早い。速度=仕事率、つまり、速度から出力を求める。出力とは力×頻度だから、出力パターンに応じた力を求める。それで、、、でも、そういう方法では、実は最後の解の部分が求まらない。実際に何通りか計算したけど、何が適切か?という所が今一不明瞭に終わっている。

 で、もっとシンプルに考えてみる。そう、ペダリングという連続的な円運動の場合、動力源として利用出来るモノは何か?という考えである。動力源には二つのエネルギーが利用出来る。この一方だけしか利用出来ない状態が発進時の瞬間。それ以外が両方利用出来るのだ。そして、一方というのは時間、頻度に応じて減衰(減少)するのだが、これを補う事が出来れば運動状態は維持出来るのだ。そして、減衰率というのは時間に支配されている部分が多い。ということで、ペダリングでは減衰を補うというか、補えるようなセッティングが効率的とも言えるのである。減衰を補う。減衰率を最小に留めるには、エネルギーをどう加えるか?が重要なのだ。エネルギー、出力というのは、力と加速度の話だ。一方を大きくすれば、一方は小さくなる。そう言うモノである。それを意識して自分なりの考えを纏めたスタイルが今の自分の乗り方というか漕ぎ方だったりする。
 余談になるけど、登坂時、高速走行時、乗り方が違うという人も多い。自分としては区別はしていない。但し、感じ方が違う。つまり、基本は同じだけど、鍵となる力を利用する時に、どの部分に意識を集中するか?というと、違う部分を見ているけど、やっている事は同じだったりする。

 それに従って、そういうモデルを他の機械や装置に当て嵌めると、少なくとも自分の気付く矛盾点というのは見当たらない。それで納得出来ている。これが大事なのだ。何かを求める時、自分で信じれる何かを見つける事。例えば、本とかサイトとかショップとか、、、そういうところをフラフラして何?って迷っていたら進めないのだ。信じられるモノを生み出す事が大事なのだ。それを見つけるのが一番難儀であり、見つかると迷いが消えるのだ。それ故に、色んな乗り方本、セッティング本、フィッティングサービスというのに感心が無いのだ。自分で納得出来る乗り方、セッティングの方向性、それを実現するフィッティングというのが決まるのである。

 内容は超長文になるのでメインサイトに譲るとして、それに従って定めたロールアウトは幾らか?

 集団走行を想定しない単独走行を基本と考えると、、、、トップで6.5~7.0mあれば殆どカバー出来る。因みに、それで想定する最高速度は瞬時値で55km/h以上。仲間と連む場合を考慮しても7.5mで十分。因みに、常用としては4.5~5.5mである。
 実際、、、、BSトライバイクのトップギアは6.55m、小林スポルティーフで6.89m、ステンレスロードでも7.51m、シルクR2で7.19m、ルイガノMVFで6.21m、ラングスターTTで5.42m、シルクR1ピストで5.59m、オ・モイヨWWで7.04mである。まぁ、インテゴ装備の西DAHONとスピママ号は内装がHポジションの場合はとてつもなく重いけど、内装がNポジションの場合、西DAHONで6.99m、スピママ号で7.09mとなっている。今度のフジOSロードも6.5~6.8m狙いで作る予定。

 結論、ロールアウトを幾らにするか?それは、乗り方として各自が信じるイメージはどんな形か?と言う事。それによって望むロールアウトは千差万別であろう。

 まぁ、集団走行とか車の後でスリップ走行とか、下りばっかり加速するとか、そういう状況ならロールアウトで8mオーバーも必要かもしれないけど、実際、UCIのユースのギア比制限値が7.93mである。ジュニアといっても17歳、18歳の自転車競技者を対象とした制限だ。彼らが7.93m以下で十分以上の速度を見せる、、、、なら、、、、メタボとか、ブームに乗った素人とか、ニワカとか、そういう連中が、それ以上のギア比が要るか?っていうと、1000%有り得ない。せいぜい6mくらいで十分だと思う。極稀に小径車とはいってもチェーンリング60Tとか付けている例を見る。仮にトップ11Tとすれば、8mオーバー、カプレオなんか使うと10mオーバー、、、、普通に有り得ない。

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