トップ長とか
メインサイトのアクセス解析でトップ長についての検索が多かったので、チョット書きつづってみる事にした。
トップ長というのは、自転車ポジションでリーチ長を司る重要な数値なのは周知の通りである。トップ長+ステム長=リーチと考えて良いからだ。ステム長というのは、肩幅と等価なハンドル幅と、フォークのキャスター、オフセットで決まるトレール量との兼ね合いで実際は変える幅が限られるから、その幅を含んだステム長+トップ長がリーチとなると考えれば、リーチがステム長の調整範囲で出せる範囲のトップ長を選ぶというのは重要であるが、このリーチ、トップ長というのは、乗車時に於ける上体の姿勢を支配する要素なのは誰もが判る事。
一方で、乗車姿勢においては上体の姿勢に限らず、下半身の姿勢も大事。一般に脚の自由端がクランク下死点近辺に合わせるというのは良く言われているけど、大事なのは最大出力発生時における脚の上体とクランク位置を合わせる事。ここで、身体にあった位置関係というのは、クランク長とハンガー~大体関節の水平距離に支配される。この水平距離というのは、ハンガー~サドルトップ迄の距離とシート角で求まる数値であり、一般に低身長で脚の短い体型程、シート角が大きな数値となる。ここでいうシート角というのは実質的なシート角であり、フレームの持つシート角からサドルセットバックで調整範囲に入るというのが大事であり、ベストなフレームというのは、下半身の骨長、関節稼働域から求まるシート角がサドルのセットバックを最小でまとめる事が出来るモノと言う事である。
つまり、フレーム選びで大事なのは、トップ長とシート角が最重要であり、その数値は、個々の骨長、関節稼働域から弾き出すモノである。
勿論、トップ長、シート角の決め方は、どのような使い方をするか?でそれは変わってくる。用途、乗り方で、トップ長、シート角から与えられる乗車位置の相対的な拘束を保った上で、その数値は変化する。トラックレーサー、ピスト、トライアスロン用バイク、ロード、スポルティーフ、、、、と用途と乗り方が変われば、乗車時における節目の相対性を保ったまま、トップ長、シート角は変化する。それ故に、用途が違えばフレームは共用出来ないし、用途に応じた乗り方も違うものである。
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