技術開示にあたって
来週の水曜日にも新しい摺動システムを見に他社のエンジニアが来広する。
技術を敢えて他社に開示する理由、、、それは使いたい人に使わせたいからというのもあるけど、その前に、完成前の技術故に、完成させたいというのが一番である。それ故に、使いたい人に使わせる事でフィードが得られるか?というのが自分には大きな問題なのだ。
だから、モノを見せる前に、これに行きつく論理の流れを問答形式で説明し、こちらの論法に指摘が行われるか?或いは、こちらの説明が理解できるか?という点も感じる事を重視しながら会話を進める事にしている。
今時点で、エンドユーザーに製品を供給するサプライヤー(メーカー)に本技術を提供する窓口としている商社的メーカーが存在するけど、彼らには申し訳ないが、伝言ゲームの如くの対話では何も伝えられないし、何もフィードを獲得することも出来ないので、金銭のやりとり以外では、直接的な話が出来る体制が必要で、直接対話で価値ある情報が得られるモノをもっているか?を自分なりに確認するということが、最初のコンタクトの上で感じるというのが一番大事だったりする。
社内外に関わらず、会話をする時には、与えるモノもあれば、得るモノもあるという関係でなければ会話や取引に意味は無い。一方通行も慈善事業も行わない。技術の開示では、目的が技術の完成だから、完成させるに必要なレベルに達しているか?或いは、情報をフィードすることが確約できるか?の担保が必要なのだ。技術の完成というのは、情報伝達する際に発信する側、受信する側のレベルが掛け離れていたり、間に劣化フィルターが介在したりすると全く意味が無いのである。自分よりも遥かにレベルが高いと、全く無意味だし、逆も然りなのだ。介在者のレベルが認める域に達していなければ本意も伝わらない。それもダメなのだ。
言葉は悪いが、前世代の技術開示では企業でありながら、この意図を組まずドタバタしているところもあるようだが、そういうのはお断りなのだ。基本的には余所の話だから、そこで何がどうなろうと関係無いが、そのドタバタで、こちらの行動が制限されることはナンセンスなのである。そういう場合は、今後の技術開示は行えないし、開示した知的所有権の使用は差し止めるということも何ら厭わないのである。
技術開示では、本来は前述の技術レベルの確認だけしかしないつもりだが、今後は、このような前例を踏まえ、しっかり釘を刺して全てを話した上で進める予定である。ゴタゴタが起きたという事実は、メーカーとサプライヤーに技術の核が誰のものか?を把握していない、曖昧にして物事を進めた事実によるもので、そのミスというか前歴に従って進める迄である。
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