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2011年1月16日 (日)

新型無水潤滑軸受の目的は儲けに非ず。論理の完成にある。

今、趣味でやっているのが摺動機構の現実的な論理の構築と、それを使った機械の具現化である。
まぁ、具体的には、滑り摩擦における流体潤滑理論の適用範囲の再認識と範囲外で必要な論理体系の構築である。判りやすく言うと、机上の理論が成り立たない世界で机上の理論で説明出来ない事態が存在するのは当然だけど、起きた事態を説明するに論理的に破綻しない説を組み立てる事。論理が組み立てる事が出来れば、それに見合った論理に基づく具体化、つまり、従来機械で実現出来ない機能を有する機械を生み出す事が出来るという事。

 当然、こういう論理は一般的というか教科書的には周知されていない話。しかし、説に自然科学的な破綻が無ければ問題無い訳で、その説が実証できれば良いのだ。その実証とは、開発と試作、実用化で示すのが一番なのである。

 今、滑り摺動の世界で多くの人が知っているトライボロジーの世界の常識以外の別の世界の知識を使った摺動の解析を行っている。それで生まれたのが、最近記事にしている無水摺動~流体中摺動~スラリー中摺動を許容する摺動システムだ。

 この初号機は、その機能を必要とする機械メーカーの製品に搭載されて実用化されているけど、この製造、権利は当然、自分と自分が指定した販売ルートにある。権利元としては、この考えは賛同者が出れば分け隔て無く提供するスタンスである。この機能を先駆というだけで独占させる契約も結ばない。

 現在、この初号機の持つ本質的な欠点を解消した最新バージョンが完成した。これを1/14にD社と販売契約先に公開した。そこでのデモ試験と試験データの開示でも、称号機バージョンに対して全ての面で上回る数値を叩き出す事を目の前で証明する事が出来た。

 この最新バージョンも当然、自分の論理に賛同出来る人には、等しく提供していく予定である。勿論、何の契約も結ばない。当然である。

 何れのバージョンのシステムでも知的所有権の使用料を載せる事も無いし、マージンを取る事もしない。誰もやっていないというか、そういう新しい考え方の賛同者を募り、それが実社会で使われる事こそが重要であり、金の話では無いのだ。

 この手の話には、関連する部門、或いは、ユーザーを含めて利益を独占したいという輩も出るが、金の話をしちゃぁ駄目なのだ。独占したいなら、少なくとも、自分で作らないと話にならない。仮に独占したいなら、その世界のシェアを100%取れば良いだけの話。それが現実的でないなら、、、、やっぱり、多くの人の知恵で、この未熟な論理体系を完全なモノにするのが大事なのだ。自分の新説が完全でないのは、自分が一番良く知っている。自分にとって大事なのは、新説の綻び、見落としを多くの優れたエンジニアの目に触れさせる事によって完全なモノにすること。論理の破綻箇所、補う箇所、そういうモノで論理を完成させたいだけなのである。

 ここからは戯れ言だけど、、、、人間は文字を持つ。文字を持つのは知恵や知識を後世に伝える事が出来るのだ。新しい知恵を生んだら、後に伝える事で文明が発達するのだ。文明とは新しい知恵を生み出す事によって得られる知識の深化なのだ。知識を深化、進化させるということは、新しい論理体系を生み出す事。これが出来るかどうか?が人間としての価値と言っても良いと考えている。自分で新しい論理を生み出す事が出来ず、真似と模倣、指導されないと出来ないというのは、こういう価値観から見るとナンセンスなのだ。話がそれるけど、同僚や部下で自分で新しい価値、行動の方向性が導けない人も居るけど、そういうのは、、、やっぱり、駄目なのだ。自分で発想する。自分で+1を生み出す。これが出来ないと存在価値はゼロなのだ。
 そう、こういう考えに従っているので、前述の新しい摺動論理体系を自分より優れた人達に評価してもらい完成させるのが自分の欲求なのである。

 だから、、、、、エンドユーザーレベルで独占したいなんて事は、頼むから言わないで欲しい。キレルと、、、、最新バージョンや論理の勘所は一切使わせないし、教えないよ。
 逆に、自分もこの業界人だけど、個人の趣味故に、興味がある人や企業がいれば、内外構わず、ライバル企業だろうがなんだろうが、提供したいというスタンスなのである。提供を受ける際の条件はただ一つ。そう、論理の完成が目的故に、実用や試験で気付いた知見を全て公開するという事。そうすれば、こちらの既知の論理の公開は全て行うのである。それだけである。

 まぁ、OSでマイクロソフトのWindowsとオープンソースで発展しているLinuxの違いのようなもの。Linux路線なのである。

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