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2011年1月15日 (土)

世間の軸受を見て

 先行待機ポンプとか下水用大型ポンプとか、そういう奴みて思う事。

 この辺のポンプは耐スラリー性能で耐摩耗性重視とか、或いは、最近流行りの無注水運転性能とかを追求している。

 で、殆ど全てのサプライヤーは、セラミックス軸受+超硬合金スリーブというシステムを採用している。

 この組み合わせ、遙か昔に大手のE社が提案したのが発端だろうけど、摩擦係数とか硬質材料で耐摩耗性という要素のアッセンブルとしては悪くないけど、それをジャーナル軸受に採用するという点で色んな問題を抱えている。その問題の殆ど全ては致命的な欠点に見える。

 説くに、公共設備の大型化に伴う、設備機械の大型化、機械部品の大型化に伴い、軸受自体も巨大化していく。

 このセラミックスとかサーメットの一種である超硬合金なんて材料は、大型化が極めて難しい材料で、大型化に伴い物性補償値は実際には大幅に低下するものである。そして、多くは、大型化する事自体が不可能だったりする。

 で、大型化が不可能ならどうするか?、、、、こうなると、複合化、分割化という道を辿るのだ。一見、この複合化、分割構造化は優れたアイデアに見えるけど、実は本来の機械要素として原点に立ち返れば、実に大きな矛盾と欠点を抱える事になるのだ。

 これに気付いているエンジニアは何人いるのだろうか?チョット、興味がある。この大きな矛盾と問題点の解決には、原点に立ち返り新しい選択が必要なのだ。

 まぁ、自分も第一弾の軸受システムには大型化の問題を回避するために分割構造化の道を選んだけど、これでは満足できる性能に達しない事に数年の年月を要して気付いたのだが、この代替え案が無ければ、満足出来なくとも使わざるを得ないのが現実。

 この矛盾を具体的に表現はしないけど、原点に立ち返るというのは結構大事なことだったりする。

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