先行待機
この言葉の検索が多い。でも、検索してくるE社さん、H社さん、K社さんのエンジニアの方は意味は判っている。
で、この先行待機を具現化する考え方は何?っていうところが大事。
先行待機というと、無水運転対応ということ。無水運転という言葉があるくらいだから、通常の水中運転もある訳だ。そこで大事なのは、無水運転での設計手法、水中運転の設計手法の双方を理解する事が大事。双方の設計手法に従って得られる答えというのは、本来は、相反するモノで重ならない。それ故に、通常の組み合わせでは両立解が見当たらない。
大事なのは、双方の設計方法の概念、理念と解のレンジ、レンジの意味を理解すること。それによって、設計手法の解の重複域を確保する方法論を作り出す事が先行待機を許容するという考え方に結びつく。
勿論、重複域というのは、別個の設計法の最適解とは異なる。すると、悪癖、弊害、問題を内在することになる。この見忘れがちな欠点を潰すのが地道かつ大事な作業だ。
自分の先行待機軸受の初号機は二つの設計法で得られる解を重複させる事を材料的に達成したが、それでも重複域のシビアさを内包しており、問題を抱えていた。
しかし、最新の方法では、それを解決する方法を見出したのがポイント。
何にしろ、二つの設計方法の理念、概念、解の出し方、解の範囲の持つ意味といった部分を明文的に理解していないと見えない。これらの解決法の鍵は常識的な発想。生まれたモノは、他の世界の機械では形は違っても理念的に同じモノが多数存在している。それに気付くか?が鍵だ。
まぁ、耐摩耗でスラリー粒子より硬い硬度の材料を選ぶとか、ハンドブック的に隙間を内径の1/500~1/1000だ的にしかモノを決めれない人には答えは見えないだろう。その数値根拠、ハンドブックに記載された簡略化した結果の元を理解しないとダメダメである。材料力学的にも弾性とか色んな言葉を言葉として覚えていても駄目。特性が部品として機能するときに、どの数値を何処に当て嵌めるか?的な理解が必要だと思う。
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