自転車鬼ごっこ?
ニシダサイクルの常連さんで、自分とも時々走る人のサイトに書いてあったフレーズ。
『自転車鬼ごっこ』、、、、チョット、笑えるけど、正しく、その通り。言い得て妙って感じである。
これは何?っていうと、太田川沿いという広島のサイクリストの集う定番コースでのサイクリスト同士の遭遇で起こる出来事だ。まぁ、川沿いの一本道である。往路、復路にしても一本道である。そうなると、同一進行方向で速度差があれば必ず抜く、抜かれる、追い付く、追い越されるという事態が発生する。この時、交錯する二台の様を表現したものが『自転車鬼ごっこ』ということ。
まぁ、そんな感じである。
自転車の場合、バックミラーが無い。そして音がしない。つまり、前走車は後から迫る気配を感じる事は殆ど出来ない。しかし、前走車両を認識した後続車は、それをターゲットに漕ぐ事が出来る。それも気付かれないままに、、、、、それで追い付く、追い付いても一定の車間距離が確保されていれば気付かれる事は稀、、、、、気付く時というのは、追い付いた方が前走者を抜きに掛かった時。
こうなった時、次の瞬間に交錯が継続したら鬼ごっこ状態となる。
交錯が継続するというのは、どういう状態か?
先ずは、後方から追い抜いたけど、追いかけた方が前を見て無意識に頑張っていた為。この場合、追い付いた方は前が見えていたから頑張れただけ。自分が前に出たら、それまでの無意識の無理が失速を呼ぶ。結果、抜いたはずの相手を、追い付いたペースで離す事が出来ない、、、、、これって、、、、相当に格好悪い。一般的に、無理して追いかける=オーバーペース故に、仮に、追い越しても引き離す事は殆ど無理。
次が、追い付いて前走者に付いていく状態でコバンザメ状態になる時もそうだろう。コバンザメ状態になった時、前走者が後を気にしなければ、鬼ごっこという精神状態にならない。鬼ごっこという精神状態とは、引き離したいけど離せないという状態だろう。言ってみれば、追い付かれたら相手が速い訳で、素直に譲ればOKだけど、、、、それが出来ない。それで無気になってペースを上げる(乱される)のだ。相当に自信と自負があれば良いだろうけど、そうでなければ後方を引き離すのは殆ど無理。
こんな状態だろう。
こんな鬼ごっこ状態で一番格好悪く、情けなく、みっともないのは何か?
それは、、、、、、追い越したけれど、失速して返り討ちを喰らうような状態。追い越しても、追い付いた途端に失速したり、、、、まぁ、本人は力試しのつもりかもしれないけど、恥ずかしいモノである。無理して追っかけるからそうなるのだが、それに気付いていない事事態が痛すぎる。
次は、、、、、追走を喰らって、引き離しを試みて引っ張り回しても駄目な状態。挙げ句の果てには、白旗で完全失速に陥る状態。これも、本人は大丈夫のつもりで引っ張り回すのだろうけど、追い付かれるというのは相手が速い訳で、素直に譲れば済む話。それに気付いていないというのも痛い話だ。
しかし、、、、太田川沿いでは、こういう状態っていうのは結構多い。
大事なのは前走者を見ても自分のペースを変えない事。もっと言えば、チョットセーブ気味に落とすぐらいの精神的余裕が必要。そして、誰かに追い付かれても、ペースを変えない事。抜かれた時に相手が速ければ、スルーさせればよい。反応は厳禁だ。自分のペースを乱さない余裕が必要なのだ。
そうやって交錯した相手が未熟な場合、チョット落としたペースでさえ追い付いた時は躊躇無く抜けば追い付かれる事もない。無理して後続が来てもペースを変えずに走っていると、相手が無理に追っかけてきたようなら、確実に数百メートルの内に再スルー出来るものである。
まぁ、最近は殆ど車道専門だし、そもそも自分の場合は、短距離(30~100km)のTTモードで走っているから絡まれる事は無いけど、走っている時には、明らかに他人同士のバトルというのを月に一度程度は見掛けたりする。
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