Fメカの付いた小径車
小径車といえば、昔はミニサイクル的な実用車が普通だったけど、最近は小径車はミニベロというスポーツサイクルを多く含んでいる。スポーツサイクルで車輪が小さいという形が定着しており、機能的にはフルサイズの自転車と殆ど同じモノを装備するというのが自然となっている。
そんな中、車輪が小さい事で一番の問題を引き起こしているのがFメカの変速性能の低下である。昨今のFメカ、ロード用のFメカというとSTIレバーで操作するというのが一般的であり、ノッチ動作でチェーンの掛け替えを行う。それ故に、ノッチ動作でチェーンを落として、落とした先ではチェーンのガイドプレートとチェーンの干渉が無いというのが基本。それ故に、ガイドプレートにはプレス成形による凹凸形状が付けられており、凸部でチェーンを移動させたら、移動させた先には凸部が無いのでプレートと干渉しないというものである。昔の無段階位置調整可能なWレバーではFメカはシンプルで位置調整で干渉を避けていたのに較べると、結構な制約が生まれているのが現実だ。
ガイドプレートの凹凸というのはガイドプレート内を通るチェーンの位置と重要な関係がある。判りやすく言えば、Fメカとチェーンの交錯角度が重要なのだ。そして、この交錯角度が規定範囲で無ければ、Fメカは性能が発揮出来ないのである。この規定範囲を定義するのが、車体のチェーン角度を定義するチェーンステーアングルである。
これを記事にしたのは以前もある。
http://replica2st.cocolog-nifty.com/diet/2010/11/post-0341.html
である。
小径車では、このチェーンステーアングルがFメカの規定値に治まるように修正しないといけない。小径車ではフルサイズに較べてチェーンステーアングルが非常に大きな数値となっている。それ故に、メカ取り付けにトリムを与える必要がある。一般にはハンガーセンターを回転中心にセットバックさせる訳だ。
パッと見て良さそうな小径車、、、それは、この辺の配慮が行き届いたモノ。最低限、そういう構成が無いと、、、、結構、調整がシビアになったり問題が残ったりするモノである。
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