無注水軸受のサプライヤーを指定した訳、、、餅は餅屋
今回の新しい摺動システムの製造には、基本的には従来システムの製造協力者の技術は用いていない。
しかし、今回の摺動システムを製品に利用するメーカーに供給するサプライヤーとしては、従来通りに従来システムの製造会社を販売窓口としている。体裁上、従来システムの製造会社は商社のような存在である。
こうする理由。
別に付き合いがあるから、、、そんな理由は一切無い。行動や選択には合理的な理由がある。その理由。
この新しい摺動システムは基本的に自分個人(自分の親族企業)の技術。しかし、知名度の低い親族企業ではメーカーへのアクセスも非常に難しい。メーカーへの窓口を有する従来軸受の製造業者(サプライヤー)を協力者として迎えるのが一番効率的。
サプライヤーには、既存品と置き換わる可能性があるけど、それを扱う事、それでシェアを拡げる事が出来れば企業として選択肢として成り立つ事を理解して貰うのが大事。それが出来れば、サプライヤーの1ラインナップとしてメーカーにアクセス出来るようになる。更に、競合する既存製品との代替えをターゲットにしているので、従来品との優劣情報、従来品のホントの問題点を収集するには、既存体制に深い部分迄食い込むのが一番である。
それ故に、サプライヤー窓口は当面一本化しているけど、ユーザーとしてのメーカーの選定に制限は無いし、メーカーの独占は行わせない。メーカーの検証によって得られる知見はフィードバックすることで技術の深度を深めるのだ。利用したいメーカーのエンジニアの知恵を集積して、システムの論理の隙を埋めていくのがコレからの作業で、そのためには、こういう体制がベストと判断している。
そういう理由で、既存品メーカーを新製品サプライヤーとして協力頂いている。勿論、介在者の増える事で実質的にコストは増える。そのコストを圧縮するには、数を稼ぐしかない。数を稼ぎだいて、開発者である自分のローヤリティーをゼロとすることで、新製品でありながら、従来品に対しても市場における価格競争力を獲得出来る。
つまり、普及に必要な役割は、その筋のモノに委せて、現在の収支関係を破壊しないようなバランスを保ち市場に望むのが大事なのだ。
目的は、技術の早期浸透と普及拡大だ。今回は、チョット真面目というか本気で普及活動に勤めようと思う。
しかし、これで一番とばっちりを受けるのは、、、実用に成功している前世代製品の製造管理を行っている自分だけど、それはそれである。
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