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2011年2月25日 (金)

デミオの4AT

 デミオの4ATを運転する機会があった。一言で言って、車の大きさ、広さはクラスなりで何の違和感も持たなかったけど、、、、ATは正直、ウザイ。乗りにくい。その印象が全て。

 ATっていうのは以前から良い印象を持っていない。ATっていうのはトルコン式ATだけど、何と言ってもアクセル開度との直結度が無い事。意図したエンジン回転数にならない事。この辺がダメダメ。

 嫌な点、その1。市街地の起伏のある道路。団地の入口、山越えのような場面。勾配がキツイ割りに、停止が余儀なくされる場面が多い状況。こういう状況では、停止状態から発進する。すると勢いよくエンジン回転数が上昇し、ギアポジションはシフトダウンされている。そして、エンジン回転数が3000rpm弱迄勢いよく周り飛び出すように加速して、一定の速度になるとシフトアップして回転数は1500rpm以下に落ちる。しかし、曲がりくねっている場所で一瞬の減速の後の加速状況では、再度、シフトダウン→飛び出し→シフトアップを繰り返す。気分悪くなる。

 嫌な点、その2。低速域、アクセルオフするとエンジン回転数はアイドリング近辺に落ちて惰性で走る。つまり、ニュートラルに近い状態でエンブレは効いていない感じ。速度コントロールは基本はブレーキで行う。あんまり乗っていないので判らないけど、Dレンジから2ndポジションに入れても変化が見えなかった。操作する事自体、面倒になるので、そのまま利用。

 つまり、市内、市街地では、踏んだら、シフトダウン、エンジン回転上昇、飛び出し、、、、踏む力を抑えるとシフトアップ、エンジン回転数低下、空走状態で慣性走行って繰り返し。一定の負荷ならMTもATも差は無い感じだろうけど、アクセル開度変動状態での運転では、相当に違和感を感じる。

 以前、フィットのCVT車に乗った時は、速度コントロールが変速比で行われているような気持ち悪い感覚が印象的だったけど、どっちもどっち。

 速度変動の多い状況、ギア選択が忙しない状況でスムーズに動かすには、やはり、MTが一番感覚的に安定する。思い通りのギアポジションを選んで、アクセルコントロール、、、オンよりも寧ろオフでのエンブレを考慮に入れた車速調整が自在に出来る方が遙かにスムーズに走る事が出来る。

 自分で運転していて、ATの場合、変速ショックが判るけど、逆に、MTの場合、変速ショックを同乗者に感じさせることなく走る事が可能。それでいて、決まったギアポジションで走る場合の、エンジン回転域の選択が走り手側で選べる。つまり、スポーティにもエコラン的にも自在に選べるのである。やはり、車の操作はMTに限る。正直、AT車に乗ろうとは思わない。

 AT、、、これは、何処まで行っても状況判断した上での制御である。パッシブ応答でしかないのだ。MT、、、、これは、運転者が予測した上での制御である。つまり、問題が起こる前の制御。つまり、荒れを予め回避する制御なのだ。ATは検知した荒れを留めようとする制御なのだ。荒れを受け入れるか否か?これは、大きな違いである。結論、ATはクソである。勿論、先読みが出来ないならMT程苦痛なモノは無いだろうけど、、、、

 それにしても、ATのシフトスケジュール、、、、二十年前から進歩無い。飛び出すように発進して、減速時は空走、、、、なんでだろう。でも、ATならCVT式よりもトルコン式の方が良いかも知れない。やはり、弱いエンジンのスターティングトルク不足がトルクの増幅効果によって補えるというのは悪くない。この特性を如何にマイルドに利用出来るか?が違和感を消す上での鍵だろう。変速という動作も流体クラッチを用いているというのは、ショック緩和には有効だろう。トルクの増幅を違和感無く利用出来る制御方法と、早期ロックアップというのがATが生き残る道かもしれない。

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