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2011年2月17日 (木)

下らない仕事は終わりにしよう。

 惰性で行っているセラミックスの製造業務。これは早いところ打ち切りにしないとダメだ。

 受注が在る内は作るけど、少なくとも今以上に受注が増えないように代替え品の拡販に努めないといけないし、既存ユーザーさんにも代替え品への切り換えをお願いしないといけない。

 数が出ないからコストが合わないという理由もあるけど、こんなモノを使ったシステムより良いシステムがあるのだから、良い方に集約するのが正しいと言う考えだ。

 更に、こんな未来の無いモノを作るために、実験装置を使って消耗させたくないというのも大きな理由。未来のあるモノを作らないとダメだ。

 今の時代、新素材、新材料というのは価値を生み出す重要な鍵だけど、、、、希少元素、レアメタルなんかを使うのはダメダメ。リスクを抱えるだけだし、原価が高すぎる。

 新素材、新材料を作る上で一番大事なのは、、、、

1.ありきたりの原料を用いる事。

2.低比重のモノを用いる事。

3.簡単には真似出来ない系を作り出す事。

 この三点。これが重要だ。原料の入手性、出来た製品の重量は無視出来ないし、一般に原料単価は重量単位だから重たいモノはダメダメである。入手性が良くても重たいと、将来、高コストになるリスクがあるからだ。軽く、普遍的なモノを簡単に真似出来ない方法で作り出す事。これが一番大事。

 因みに、前世代無注水限定許容軸受では、特殊配合のセラミックスを用いていた。これを非常に比重の大きなタングステンカーバイド(WC)を超硬合金製造では必要不可欠なNi、Coを全く(完全に)用いない方法で固めていたのだけど、やはり、WCを利用するという致命的な欠陥がある。要は、原料は中国から輸入し、重たい(比重で15.6)ので製品単価に換算すると非常に高価。これではダメダメだ。

 原料としては珪素系化合物を利用するのがベストだろう。珪素系なら比重は3.2前後、重量単価が同じでも製品単価にすると原料費は1/5程度となる。これを未知な方法で固める事が出来れば、恐らく、利用価値は凄く高まる筈。こういうモノを探すのが一番だろう。

 それとは別に、もっとポピュラーな普通の技術で形態的に工夫して機能を生む事が出来れば、それが最強だ。

 技術の方向性としてはこれが正解。という面では過去の技術は完全にゴミだ。早く切り上げたい。素直にそう思う。こんな事に時間を費やしたのは今考えれば、馬鹿クサイ話しだ。

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