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2011年2月14日 (月)

摺動面性状

 一般に流体潤滑で使用する軸受の摺動面の凹凸は、流体潤滑で形成される最小液膜厚さの1/3以下を保つ事が必要とされている。水膜厚さは条件によって薄くなるけど、それでも尚、流体潤滑を保とうと思えば、必然的に摺動面の凹凸は少なくしておく。摺動面の凹凸は、摺動面の合成表面粗さで加工指示を行う。

 そんな考え等もあって、一般には滑り軸受では、兎に角、摺動面を滑らかに!って考えが支配的である。

 摺動面を滑らかに、、、、この考えは強ち間違いではない。確かに、流体潤滑を前提に考えればそうである。

 しかし、、、、、それが全てでないのも真実である。

 ただ、どんな摺動であっても、摺動面が粗い状態で、粗さによる突起が噛み合うような現象が発生するのは間違い無くアウトである。

 但し、モノの評価では、材料の凝着性を評価するには、敢えて、そのような環境で試験をするというのも有意であるのもまた、事実である。

 ということで、年明けから一月中は、摺動という観点からみれば非常に粗い面を用いて試験を行ってきた。そして、それでも非常に優れた摺動性を維持すると言う事を実証し、少なくとも、今回用いる系では凝着等の摺動を阻害する現象は確認できなかった。

 しかし、二月以降は、摺動の道理に見合った摺動面を形成し、摺動の評価試験を行ってきたが、やはり、一月の試験結果とは次元の異なる結果を得てきている。

 摺動において摺動面の状態を保つ、保たせるための処方を摺動面に施しているのだが、結果として、無注水摺動でありながら、流体潤滑摺動状態に迫る摺動トルクで静定し、摩擦係数も非常に低く保たれている。摺動という現象を継続し、除熱媒体を得ないので、温度上昇は避けられないが、それでも温度上昇以外の異常は全く検知出来ないし、開放検査によっても確認出来ない。特に、摺動面に施した処置が全くの無損傷状態で保たれている現状は、驚くべき結果と自分では思っている。

 さて、今の気分では、兎に角、この系を破壊したいのだけど、一方で月末に再度見学為されるT社のエンジニアにも見せてあげたいという気持ちもある。

 しかし、ここ最近行っている各種実証試験では、その試験結果が殆ど当初の予想通りであり、いってみれば試験前、システム製作前に予想して構築したモデルが狂っていなかったと言う事なんだけど、こういう事っていうのは、何とも言えない満足感を得る事が出来る。
 予測、読みが当たるっていうのは、やっぱり気分が良い。

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コメント

良く滑る状態、、、例えば、砂の乗ったアスファルトの上とか、風呂場の洗い場を滑る亀の子束子とか、そういう奴ですね。あれ、結構、滑ってます。

投稿: 壱源 | 2011年2月14日 (月) 23時59分

 お久し振りです。今夜は東京でも雪になっています。朝の雪掻きが待っています。
 面白い話ですね。軸受けが完璧に滑らかでは無くても滑らかにまわせると言う事ですね。 そういえば梨地のような面同士は滑るのに、ガラス板同士は張り付いてしまう事が有るのを思い出しました。

投稿: クマ | 2011年2月14日 (月) 22時44分

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