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2011年2月21日 (月)

次の遊び

 今、趣味?的に作っているタングステンカーバイド系セラミックスだけど、これはサッサと止めてしまいたい。チョイ前公開の記事にも書いたけど、比重が大きすぎる。キロ単価が高すぎる。ということで、ダメダメである。

 こういう材料は、余程の先進性が無い限り、作る価値無しだ。

 しかし、これを摺動面として緩衝材上に分割配置した摺動部品が製品と出荷されているのが問題で、これを最新の別のシステムに置き換えるのが当面の目標。新しいシステムに移行出来れば製造の必要も無くなる訳だ。

 そして、このオンボロセラミックスの製造で消耗中の粉末冶金設備だけど、これを全く別個の用途に使いたいのである。

 で、最初は珪素系化合物を用いて、、、、、って考えていたけど、それもやっぱり違う。

 で、原料を何にするか?って考えると、、、やっぱり酸化物が良いような気がする。以前、摺動部品の材料適性を評価している時に思った事だけど、、、、その時は、ある酸化物の性能に凄く惹かれたのだけど、今、ふと、それを鮮明に思い出したのだ。

 その時、その酸化物の研究はWCセラミックスの性能を上げる事を優先してペンディングしていたけど、あれはやる価値がある。

 酸化物っていうと、本質的に安定な物質。この安定な物質を固めるというのは難儀だろうけど、やる価値はありそう。セラミックスの欠点は色々ある。本質的に脆いとか、そういう問題もある。しかし、セラミックスっていうのは、本来、それだけで機械を作る事は不可能。それ故に、基本的には他材と組み合わせて使うのだけど、組み合わせて使う場合に発生する問題点となる特性が多くのセラミックス共通の特性で、それ故に、一般機械に波及するのが難しい。

 そうなんだけど、、、、そういえば、当時ターゲットにしていたセラミックスは、その本来は弱点となる特性の物性値が、弱点とは為り得ない性質を持っているのだ。これは割とポピュラーなんだけど、これは色んな用途がある。セラミックならでは熱的物性を活かせば、熱機械に性能をワンランク上げる事だって出来そうだ。このセラミックスの系をベースにワンランク上の材料を作ってみたい気がする。この系のセラミックスは、その物性はセラミックスの中でも唯一無二の特性だからかなり面白そうだ。

 そろそろ、実験用の多軸通電制御が可能な粉末焼結のための設備を稼働させようかな?

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