社徳なんだろうねぇ
勤務先の会社、入社してから二十年近くが経過するけど、この二十年での世間の景気の波による悪影響を殆ど受けることなく来ている。最近の不景気でも世間の尺度から見るとダメージが有るどころか、過去最高の業績を記録しながら乗り切っている。
今現在、製品の性能の部分で競争力があるか?というと、バッチリとは言い難いモノの、価格や事後対応、アフターケアといった部分では、やはり図抜けて居るんだろうし、そういう評価を業界から得ているのは確かだろう。そういう物に支えられているのは間違いない。
実際、これからの厳しい経済環境に直面しても、市場や業界の動向、受注の傾向から見ると、暫くは安泰で安らかに生きていけるような、そんな感じを受ける。
ここ十数年、新しい物への色気を感じるが、そういう世界での成功というのは無いけど、思えば、そう言う事は必要の無いポジションを過去の企業の歴史が築いてきたのだろう。
なんていうか、昔の村というか集落というか、そういう感じで朗らかに生き続ける、、、そんな感じ。そのホンワカした感じというのは、外界との関係性を断った、なんていうか、昔の日本の鎖国のような感じで絶妙のバランスで繁栄しているように感じる。こういう在り方っていうのも、アリなんだろう。
ちっちゃい企業が生き残るには何か一つの取り柄を守り抜くこと。経営資源の一極集中こそが全て。
そういえば、知る限り、全く新しい世界への参入とか技術開発はことごとく失敗している。製品性能が公称通りか?というと、これもかなり怪しい。欠陥は無いか?というと、ミスは結構存在している。しかし、、、、何かあったら、ひたすら謝る。壊れたら即対応するという対応の速さは天下一品である。
そうなんである。この即謝る。即対応するというのが最大の取り柄なのだ。中小企業が生き残る術、下手なことはせず、資源の一極集中で良いのだ。これからも、どんな製品であれ、これを守れば生き残っていけそうだ。下手に色気を出して新しい世界とか市場に打って出るというのは難しい。それより平身低頭で行く。これさえ守れば生き残っていけるんだろうなぁ、、、あまいかな?
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