予算動向を見て
復興財源を確保するために、高速無料化棚上げ、こども手当廃止、、、いろんな案が飛び交っている。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110322-00000521-yom-bus_all
この突拍子もない動きはいささか納得出来ないのも事実。言う事なす事、全部が行き当たりばったりなのか?予算のため、野党の合意を取り付けるため、震災を都合良く利用的にという穿った見方も出来てしまう。
しかし、復興に要する時間の長さを見れば、取り敢えずは国債の大量発行は不可避であり、その総額に較べると予算の並べ替えで財源捻出という措置が長続きするとも思えない。大量国債で一時は凌ぎ、昨年迄のクソ予算であっても、当面はそれをつなぐ事で急場を凌ぎ、大量国債発行を考慮し、長期復興を見越した予算の組み上げが一番大事であろう。
大量国債を発行する事を前提に、尚かつ、長期の復興のための長期に渡る財源確保と色んな事を考えると、違った案も出てくる。復興の進捗と共に事情も変化する訳で、硬直的な制度では立ちゆかなくなるのは目に見えている。硬直的というのは、既存予算の一部を復興財源に充てるという考え方がそうだと言える。そうではなく、財源を確保するにしても、復興の進捗に応じて弾力的に運用できて形が望ましい。そのためには、財源のシステムをシンプルに作り替える必要があるように思う。
戯れ言だが、個人的には、高速道路無料化、排気量で区分けされた自動車税率軽減か廃止という方向が良いと思う。当然、他を変更しなければ財源不足に陥るが、既成概念を無くす考え方次第で対応できるだろう。
高速道路無料化に伴う不足分が問題になるなら、その分をシンプルに燃料に課税すれば良いのでは無いだろうか?道路関係を走行距離に連動するであろう消費燃料に課税するならば、リッター300円でも良いのではないだろうか?他に合理的な課税方法としては、純粋に車検証記載の重量に応じて課税を加えれば問題無いのではないだろうか?結果として税収アップを皆が納得出来る形で図れば良いのだ。皆が納得するにはシンプルな仕組みが大事。となると、自動車を使用する頻度による道路への負担を考えると、使う頻度に連動する燃料に纏めて課税というのがシンプルではないだろうか?
郊外で通院でしか使用しない高齢者等を考えると、低燃費の自動車利用という形で負担は道路に与える影響、環境負荷の小ささは、少ない燃料消費故に、それに大きな課税が生まれても、現行制度、つまり、所有するだけで大きな負担を負うというモノに較べればトータルで負担は軽減出来る。
燃料税+重量税、これで使用頻度による環境負荷に対する負担と使用エリアで受け持つ道路修繕比等費用負担を負うというシンプルな方法を、この際、採用する事は出来ないのだろうか?
シンプルにすればする程、地域別、事象別の税負担の一時的軽減措置を含め柔軟に対応できるように見える。シンプル故に、税収のコントロールに際しても不公平感を減らす事が出来る。
今の世論は、与党、野党の論議の中で、こんな時期だから高速道路無料化なんて!って勢いだけで進んでいるようだけど、こんな時期だからと言う事で議論を重ねず取り敢えず的に物事を進める事だけは止めて貰いたいものだ。
正直、高速道路無料化でもガソリンに税金を大きく掛けるというのはアリだろうし、税負担を登録地域、ナンバーの色でコントロールするという方を併用すれば判りやすい気もする。被災地域税率軽減処置とか、業務車両はそれ(緑ナンバー)用の税率とか、そうすれば、本当の意味でのエコも推進出来るだろうし、トータルでの不要な自動車利用も抑える事が出来る。自動車利用が減って税収減となっても税率によって税収を保つ事も出来るし悪くないと思ったりする。
勿論、これは今の思い付きだが、、、、
これに限らず、様々な税、保険、年金っていうのは、システムが複雑すぎる。この辺を判りやすく合理的に改めて貰いたいものである。
こども手当廃止の論議はあるようで、それを復興予算に充てる事もありかもしれないが、長期的、全国的に見れば、例えば給食費を公費負担とか、現物支給よりも必要経費負担という形で展開すれば実効性も確立出来る筈。
今、こういう時期で、マスコミ、野党を含めて廃止論議が高まっているけど、システムとして整えた上で復興予算を確保出来るシステムを作る方が大事だろう。
正直、そのための議論のために、どうにもならない不完全な旧年予算であっても、つなぎ予算で繋げる幅を確保して時間をかせいでも、未来や復興に合理的なシステムを作ってもらいたいものである。
しかし、民主党の行き当たりばったりでポリシーの無い動きを見ていると、期待出来ないなぁ、、、、
| 固定リンク
コメント