ストライベック線図
これは対向する二つの物体の状態、荷重、すべり速度および温度(潤滑油粘度の変化として現れる)の関数として摩擦係数を測定して導き出した関係で、ストライベック曲線と呼ばれる物。
なんでストライベック曲線をふと思い出したか?というと、筋肉ネタで語句を頭から引っ張り出す時に、スキャモンの発達曲線が出る前に、ストライベック曲線が頭の中で湧き出たもの。
このストライベック曲線は、横軸が粘度×速度/荷重(=軸受定数)に相当するもの、縦軸が摩擦係数に相当するもの。この摩擦係数の違いで対向する物体の摺動状態を対比させて境界潤滑、混合潤滑、弾性流体潤滑、流体潤滑を表現している。
この線図でも流体潤滑域において横軸の右方向に行く程、摩擦係数が増大する等が汲み取る事が出来るけど、このチャートだけでは摺動を見るには不十分。
実際には、このチャートの対向する二物体の状態、面粗度、実際の荷重条件等で決まる油膜厚さが如何ほどか?が決まらないとチャートを使うのは少々難しい。
言葉で線図を描いて、どこがどう!って言う事は可能だけど、実際に各自が直面する事態において、形状等の具体条件を入れて、この線図でいうと、どこだ!って言えるためには、線図の語句だけを覚えていても役に立たない。
特に無注水起動軸受の摺動形態を設計というかデザインする時は、この線図で言えば左側の領域における摩擦係数を支配する接触の力学、物理、化学反応等から摩擦係数の数値を低くするための条件を与える事が大事だったりする。
線図からガイドラインは決める事が出来るけど、線図を見て、そこで何をすべきか?どういう方向が線図のパラメータを支配するか?を考える事が実は一番大事だったりする。
まぁ、戯言だけど、取り敢えず、スキャモンの発達曲線の言葉が浮かんで良かった!?
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