幹線道路
車道を自転車で走る。それも郊外から市街地に向かうような道路。これ系の道路は信号も少ない。郊外なら交通量も案外少ない。こういう場所は、思いの外、走りやすい。速度も尋常でないくらい出る。
単独で走っているつもりでも、周りの車の流れの中に居ると、明らかに空気の壁というか抵抗が小さいのが良く判る。同じ場所の自歩道とか遊歩道を走っていると風をモロに感じるけど、車道に関して言えば、感じる風の強さは半分程度。追い風気味の中で車が走行しているエリアを走ると単独で走っていても、実際の抵抗は相当に減っているようだ。
自歩道を向かい風単独で35km/h弱で走るような感じで、車道なら43Km/h前後は出る。追い風条件で単独で55km/hなら、車の流れに乗った車道空間で60km/hを越える事も可能。車道っていうのは、一定間隔で車両が流れ、両サイドにガードレール、或いは、フェンス、建築物で風が遮られているし、車が一定の間隔で進んでいると空気自体の流れ方が車道外とは違うのだろう。
他にも、郊外の主要幹線道路の舗装はアスファルトの波打ち箇所もあるけど、綺麗な所も少なくない。舗装したての幹線道路、追い風気味、車列に乗る、、、、、こういうコンディションは自転車で走る上では、相当に有利。自歩道、歩道走行に較べると、同じ負荷で5~10km/hは上乗せできる。40km/hを維持するのも自歩道オンリーでは難しいけど、車道なら20分程度は可能。50km/hなら1分程度、かなりの好条件なら60km/hオーバーも可能。維持出来る時間は条件の良い車道なら自歩道や歩道の二倍以上である。
そういえば、常用する土手の車道っていうと、歩道よりも一段下に位置して、道路を区切るガードレールもある。歩道、自歩道は土手の最高点の吹きさらしだから仕方無いと言えば仕方ないのだろう。
車道を走行していて一番楽なのは、パネルトラックの後部。パネルトラックの場合、真四角のパネルを搭載しており、排ガスを出すマフラーが車体側面で道路の中央側。それでいて車体下部まで塞がっていて、トラックの後は大きなエアポケットのような状態となる。このポケットの広さはトラック後部の十メートル以上にも及ぶ。この中に入ると速度を保つのは楽勝。バスの場合は、マフラーが車体真後ろにあるからダメ。ダンプの場合は、荷台したのシャーシ剥き出しで後部走行しても引っ張られる感覚が希薄。空気の乱れと小さな砂等ゴミが気になる。追い風気味のコンディションでパネルトラックの後なら通常では考えられない速度域を保つ事も可能。まぁ、安全か?というと微妙だけど、自転車で60km/hオーバーの世界に素人が突入するなら、路面の綺麗な車道+パネルトラックによるサポートというのも、実現させる条件としてアリだ。
ただ、最近は速度を出して喜ぶというよりも、負荷を受けても速度を落とさない方法を考えるというのが好み。だから、車道を使う場合、信号のタイミングを見て、車の流れが途切れる瞬間を見計らって利用するというのがいつものパターン。久々に自転車に乗り始めた数年前は、最近の自転車はどうなん?とか、年取った自分で何処まで出る?って関心があったけど、今は速度的な関心が殆ど無い。まぁ、乗っている自転車も、以前のロードバイクとか、改造小径車自体に較べると、速度という面では明らかに不利なシングルスピードである。それ故に、出なくて当然的な思いがあるのも確か。
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