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2011年3月31日 (木)

サドルを長く使う、、、、

 サドルを長く使いたい。そのためには疲労で壊れる箇所に繰り返し大きな変位を与えない事。大きな変位というのは、どういう事か?というと、割れる箇所近傍に大きな力が作用するということ。
 つまり、大きな力が繰り返し作用するから疲労で割れる訳だ。

 そこで、サドルの壊れる箇所を見ると、、、大抵は前よりの箇所。どの自転車で割れるか?というと、ラングスターが多い。

 因みに、サドルっていうのはサドルレールによって座面の前後で支えられている。

 サドルをシートポストに固定する時、サドルレールの中で固定する箇所は或る程度の自由度がある。レールの真ん中辺で固定すれば、固定箇所の前後で受ける力(重量)は同じくらいになる。しかし、レールの後方でサドルを固定する。つまりサドルを前出し固定すると、サドルの前側は長いレール、後側は短いレールで固定される。するとサドルに掛かる力は前側のレール取り付け位置に大きな力が掛かり変形が大きくなる。
 つまり、応力の集中を招き、繰り返しの変形が大きい状態にも繋がる訳だ。

 何故に、こういう事になるか?っていうと、、、、これは、乗り手+乗り方でポジションを出す時に、出されたポジションと自転車側のジオメトリーが在っていないからである。

 そうなんである。

 ラングスターの場合、自分が買うべきサイズより1サイズ大きい車体を買ったのが大きな失敗なのだ。ラングスターではSAが74°、TOP長が538mm+ステム長が90mmでリーチが628mmある。なんだけど、自分がトラック、ピスト系で選ぶ場合は、SAが75.5°、TOP長が530mm、ステム長が65mm、リーチは595mm以下が目安なんである。ロード系の場合はSAは74.5°、TOP長が530mm、ステム長が80mm、リーチが610mmを目安としている。

 ということで、自分のベストに合わせるように取り付け位置の工夫を行ったのが失敗の元だったんだろう。取り付けの工夫としては、SAの違い修正のために、サドルのセットバックで18~20mm程の前出しをしている。元々がステム長90mm+トップ長が538mmだからリーチで628mm。サドルの前出しを行ってもリーチが610mmである。ロード的に使うなら問題無いけど、ピスト的、TTバイク的に使うには、前述の595mmどころか、さらに縮めたい。これを修正するのにステムは-25mmで65mmに交換してリーチとして610-25=585mmを作っている。

 しかし、結果的にサドルレールの後方気味で固定するのでサドルの前側が厳しい。特にラングスターの場合はDHバー常用で乗っているので、更に前傾度の深い、前乗り状態でサドルの前部よりに座っているのである。結果的にサドルが壊れやすいのだ。

 まぁ、昔の頑丈なサドルならOKだけど、最近のサドルはダメダメなのである。

 サドルを長く使うには、、、、、体型+乗り方=ポジション=ジオメトリーとなるように車体を選ぶのが大事なのだ。

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