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2011年3月20日 (日)

放射能への警戒感と政府への信頼感

 政府は放射線レベルは全く問題ないと色んな機会に報道している。

 しかし、その情報に対するみんなの反応は政府の思惑とは違う。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110320-00000010-jij-soci

 これなんて、影響度は問題無いよといっても、やはり消費者側は自然と避けるモノである。影響無いとはいっても、近くで採れた野菜というだけでパス、、、、これは、至って普通の心理だろう。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110316-00000190-jij-pol

 コレだって然りだ。通常の6600倍、、、、最大で330μsv/hr、これだって大丈夫。仮に大丈夫なら通常の基準値の意味は無いし、1000μsv/年には三時間で到達する。ずっと屋内で生活する訳にもいかない、、、、一時的なら大丈夫かもしれないが、生活するという点で皆不安を覚えているのだが、それに対する説明が無い。それ故不安なんだろう。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110319-00000073-jij-soci

 結果がこの状態。しかし、誰を責める事も出来ない。報道から受けた心理がこの結果になっている。そのエリアに誰も近付きたくなくなる、、、、、これ、みんなの不安によるものだけど、政府の安全報道を信用していない証拠だし、やはり放射線に対する恐さを本能的に知っているからとも言える。

 だれが何と言っても、そういう感情が、都市圏での買いだめ、買い占め、物不足という事態にも繋がっているのだ。がんばれ日本、がんばれ東北という形で報道されているけど、報道されない感情で支配的な部分は、やはり恐いと言う事である。

 しかし、

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110317-00000026-rbb-sci

 こういう報道が逆に買い占めを加速させたり、上述の放射線の安全報道を枝野さんが言う程に警戒感を募らせたりしているようにも見える。

 言えば言う程、警戒感を煽っているようにも見える。

 地震も津波も被害は甚大だけど、原発事故の影響が一番大きい。影響するエリアは日本全土である。実際、中国地方では放射能漏れの影響でフランスからの美術品借り入れがストップされて催しも中止されている。放射能漏れ、、、、これは、地域の孤立もあるかもしれないが、国家の孤立ということにも繋がりかねない。各国の政府が安全だといっても、民衆の心理や企業の意志は別の部分で働くのだ。

 人の行動とういうおは心理次第、国家との信頼感次第だけど、今の日本は国家への信頼感が低いのかもしれない。信頼というのは一朝一夕には築けない。

 実際、色んなニュースを見て、

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110319-00000026-mai-int

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110319-00000025-mai-int

 こういう報道を聞くと、逆に冷静に受け入れてしまうというのは皮肉とも言える。

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コメント

コメント有り難う御座います。
正しく、その通りだと思います。確定的な情報が出せないなら、出せない理由を正確に述べるのが政府、東電の責任でしょう。
出せない理由は知りませんが、あえて露出して抽象論を展開するなら意味は無いですね。
ペンディングの理由を正確に説明する義務が掛けているのは、ホントに同意出来ます。

投稿: 壱源 | 2011年3月20日 (日) 15時36分

マニュアル人間は疑問(問題意識)を持って自分で考えるということをしないのでしょうかね?疑問を発信しないのでしょうかね?マスコミにしても食品からの放射能検出に関して、まず疑問が湧くと思うのですが、、1週間程度で50km以上離れている茨城県日立付近の生乳や野菜に有意な放射性物質が蓄積するのでしょうか?いくつかの可能性が挙げられますが、マスコミは疑問点問題点を発信する責務があると思うのですが。可能性、、それ程に蓄積速度が早い?、、、すみやかに蓄積する程に実は放出アイソトープが多かった?、、、日立あたりは東海村にも近いので日常的に放射能が蓄積していたのに今まで公表しなかった?、、、等々。

東電や保安院の幹部は何している方たちなのでしょうか?今回のepicenterにはるかに近い女川原発がほぼ無傷なのにより遠い福島が駄目になったのは何故?女川(東北電力)ではモニタリングポストのリアルタイムデータをネットで公開しています。

http://www.tohoku-epco.co.jp/electr/genshi/onagawa/mp.html

福島(東京電力)ではデータを公開する努力をした形跡がありません。何も公開していない。このような態度は非常に不安になります。

政府やマスコミ登場の専門家も”一定の”の効果という言葉を多用していますが、国民が知りたいのは”ほとんど”効果がないのか?非常に効果的だったのか?が知りたいわけで、どちらなのか判断できないなら効果に関してはコメントを”pending”することが彼らの責務であり良心であるという気がしますが、どうなのでしょうか、、、

投稿: とおりすがり | 2011年3月20日 (日) 11時44分

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