« 計器復帰で徐々に細部が明らかに、、、 | トップページ | チンプンカンプン »

2011年3月24日 (木)

相当、熱いだろう。黒煙は難燃材の燃焼かな?

 原子炉4機から水蒸気、三号機から黒煙、、、

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110323-00000624-san-pol

http://www3.nhk.or.jp/news/html/20110324/k10014866611000.html

 まぁ、あれだけ大量の水を掛けているのだ。出て当然と言えば当然だろう。
 昨日のニュースでは、一号炉の炉内の温度は400℃ということ。確か、水の臨界点は647K、22.064MPa、、、判りやすく言うと、374℃で218気圧ということ。それ故に、内部圧力は設計限界の300[℃]で90気圧を大きく超えた状態であり、相当の高温になって、相当の圧力が掛かった状態。当然、原子炉容器表面の水分が蒸発してもおかしくないし、当然、設計限界を超えた圧力故にリークしていても不思議でない筈だ。

 水蒸気が出るのも当然だろう。黒煙というと一般には難燃材の燃焼で見られやすいけど、被覆材なんかが高熱の原子炉外壁で溶融気化しているとも考えられる。建家自体が耐火構造だろうし、難燃材で作られているだろうから、そういうモノかな?という感じだ。
 因みに、黒煙というとゴム、樹脂を高熱に晒した時に炭化する過程でよく観察される。ゴム材料の高温による溶融、燃焼、炭化の試験を、最近迄ネタにしていた無注水軸受の前世代モデルの高負荷無潤滑摺動試験で耐久評価で繰り返し行っていた事があるけど、その際も真っ黒な煙が立ち上るのを見てきた。因みに、その際、溶融が300~400℃、燃焼が500℃~、そして炭化という感じである。今回の事故の映像による黒煙もそんな感じ。ケーブル、損壊配線の被覆材が炉外壁で溶融燃焼炭化しているのでは無いだろうか?

 一見、小康状態のようだけど、気体とか煙が出るのは、高温な状態が進んでいる。そして、容器の内圧は、300[℃]上限で与えられる飽和蒸気圧の90気圧を大きく超えている状態。金属製原子炉内部が400[℃]、外部は普通に考えても、それと同等の温度。そう言えば、ヘリコプターから撮影した格納容器表面部の温度が130[℃]以上と報道されていたけど、辺り一帯はサウナのような状態になって居るんだろう。

|

« 計器復帰で徐々に細部が明らかに、、、 | トップページ | チンプンカンプン »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 相当、熱いだろう。黒煙は難燃材の燃焼かな?:

« 計器復帰で徐々に細部が明らかに、、、 | トップページ | チンプンカンプン »