原子炉よりプール損傷では、、、、
原子炉の温度が400[℃]に到達というニュースでドキッとしていたけど、その後、原子炉の温度は180[℃]前後というニュースを聞いて一安心していたのが木曜日。300[℃]が原子炉設計圧力の90気圧で限界値、臨界点の374[℃]で218気圧、400[℃]は?と恐かったのだけど、、、、
金曜日のニュースでは原子炉が204[℃]、つまり1.5[MPa]である。15気圧弱というところ。なる程、、、、、という理解だけど、原子炉格納容器の圧力の情報が出てきた。これが3.1~3.85気圧、、、つまり格納容器内の温度が120[℃]前後ということだろう。
圧力状態はこんな状況だけど、作業員の方の事故後、三号機の建物から高濃度の放射性物質が検出された事から、原子炉自体が損傷している可能性があるとの見解。
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20110325/k10014895461000.html
である。しかし、掛かっている圧力を考えると、原子炉自体が壊れているとも考えにくい。寧ろ、原子炉の損傷というよりも、プール壁面の損壊による汚染水流出では無いだろうか?というのが自分の感想。
理由、それは、使用済み燃料プールの容量と保存数の情報と事故状況からの判断。
号機 プール容量 使用済み燃料 新燃料
1 900 292 100
2 1240 587 28
3 1220 514 52
4 1590 1331 204
5 1590 946 48
6 1770 876 64
という状態で、三号機、四号機で大きな水蒸気爆発が発生。4号機は燃料本数が多い割りに水面が確認できたとか、そういう話。でも4号機は保管燃料が少ないのに一番激しい水素爆発。発熱量が少ないのに大爆発。というのは、水位低下による燃料棒異常発熱+水素発生と考えるべき。何故に水位が低下したか?というと、漏れ出たからと考えるのが一番合理的。これは、ずっと前から記事にしている内容だ。
ニュースでは原子炉損傷の可能性とあるけど、、、、プールとちゃうか?が感想。
実際、
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110325-00000043-mai-soci
のような記事もあるし、こっちの方が納得出来る。
原子炉の損傷も重大だけど、プールの漏れも重大。何しろ容量が大きい。循環するにしても漏れ出た水をどうするか?漏れを塞ぐにはどうするか?を考えるだけで大変な事が想像される。
まぁ、プールには容量を遙かに超える3720トンの水を注ぎ込んだという話も在る訳で、オーバーフローによって汚染水が下に溜まったというのが一番希望的な観測となるだろう。
原子炉(及び、それとの蒸気、復水の出入り口系統)から漏れたという話が多いけど、そうでない事を願うばかりである。
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