電源復旧の次の一手のためには?
停止した福島原発に外部電源を引く工事。各号機の外部の受電盤迄の接続は終わったとの事。現在は、通電可能か否かをチェックする段階という。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110322-00000047-mai-soci
此処までで考えて、物事を前向きに考えて状況を見てみる。
原子炉格納容器とサプレッションプールの接続部分の一部欠損が疑われている二号機を含め、原子炉格納容器への注水によっても注水海水が外部に激しく流出していないかもしれない。
同様に、1号機から3号機というのは、炉心に海水注入して水位を確保するのが難しい程に内圧が上昇するということは、原子炉本体及び、それに接続する配管系からのリークは今のところ無いと言う事。
つまり、ベント周り、あるいは、サプレッションプール近傍の凝縮水エリア以外に顕著なリークは無いと言う風に捉える事が出来る。
これは即ちどういう事か?循環系の駆動機、制御盤が損傷を受けていてもポンプを含むラインの漏れは現状抑えられていると言う事。
で、このポンプの駆動には、電動機、制御板が全滅であっても、電動機が交換可能かどうか?ということだが、この電動機が東芝等から調達されているという話から判断すると、電動機は屋外に設置されているのだろう。それも、形態から考えると、電動機とポンプは横型の接続であろう。
この接続には電動機をカップリングから切り離して交換する必要があり、それにはクレーン車が必要だが、そのクレーン車が作業できる空間を確保するためというのも74式戦車を投入したということかもしれない。このような状況も考える事が出来る。
問題は、循環系を長期に渡って停止していること。これが一番心配。如何に速く機器の再起動が図れるか?これが全てであろう。
モーターは交換可能だが、ポンプは交換する事は難しい。但し、ポンプの吸い込み、吐出の前後に分岐ラインが予備的に設置されているようならば、その取り合いだけで健全なポンプシステムを入れる事が出来る。
この辺の情報が全く不明なんで何とも言えないけど、こういう情報も公開した方が良いかもしれない。
良いニュースというか考え方としては、一応、冷却系の気密が保たれているということ。これは結構重要な事。これが破けてダメなら今のような小康状態は一気に通過している筈。
政府、東電には、機器交換でなく、このようなシステム入れ換えの可能性も検討すべきだろうし、そういう準備に入るなら、そうなっているという情報を公開する事が安心と信頼を取り戻すもんだと思う。そういう情報の公開が、思い掛けない救いの手を民間から受けるかもしれないのだ。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110322-00000050-jij-soci
これなんて良い例だろう。
情報の公開は、そう言う事である。東電、官僚の言いなりの発言+政治家の失言+政治家の宣伝とは違うのだ。この辺は、菅も海江田もしっかり肝に銘じるべきだろう。
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