注水支援中止中
福島原発での注水作業に準備していた180人の特殊隊が支援を中止して待避中との事。
放射線量も前日迄のμSVの単位からmSVの単位に変わっている。-6乗から-3乗だから純粋に単位だけで1000倍。1557μSV/hrから400mSV/hrということは、ザックリいって250倍の強さになったと言う事。
既に、近隣で作業すると言う事そのものが難しい。作業員の事を考えると、支援作業を含め作業員に作業を強要させる事事態も難しい状況。
二号機の周辺に大量の放射線量が観測される状況では、隣接する一号機、三号機での作業も難しい。しかも、一号機、三号機は原子炉格納容器自体は水で満たされているけど、原子炉内の水位は下がったままであり、最悪の事態を回避するには、状況を確認しながらの操作が前提の筈であり、二号機異常の待避で人が居なくなると、一号機、三号機、共に厳しい状態に陥らないとも言えないのだ。
今思うのは、本来のシステムの早期な復旧しかないように思う。元々の冷却システムの電源喪失、非常用電源となる自家発電システムが津波で使えないという事態で、システムに必要な電源を与えるのが一番の筈。移動可能な自家発電システムを持つモノを隣接させて電源を与えるしかないのだろうけど、陸路、空路が不可能なら、例えば、大型のタンカー、コンテナ船、洋上設備のようなモノは利用出来ないのだろうか?
それはそうと、今回の原発、相当に古いモデル。40年前のモデルだ。基本、東芝のプラントである。
運用しているのは東電かもしれないが、作ったのは東芝等の企業。プラントの勘所は作った人間が一番詳しいと思うんだけど、古すぎて誰も残っていないのかなぁ、、、、
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コメント
コメント、有り難うございます。
40年前のエンジニア、当時で40歳代だとすれば、既に居ないかもしれませんし、技術の伝承は多分無かったでしょうね、、、、。
ニュースを見ていると時間の経過と共に悪化しているようで、残された手立てが少なくなってきているように見えます。40年のという年月は、経年劣化が様々な要因で進んでいそうですね。
津波被害も甚大ですが、時間の経過は回復の兆しを見せますが、原発は違います。
それにしても、インターロックで停電対処が出来ていないのは驚きですし、停電時のヒートパイプ冷却が能力不足というのは、あまりにもお粗末ですね、、、、。
投稿: 壱源 | 2011年3月16日 (水) 13時01分
こんにちは、記事アップありがとうございます。
とてもまずい状態ですね。技術の継承がされていない例かもしれませんね。其れにもまして本当にまずい事を隠しているようにしか思えません。40年前に作られた施設、交換しながら使われていると考えたいですが、高温・高圧にさらされている部分はきっとそのまま。焼きなまされているような物でしょうから、作られた時の強度も減っているはずですね。地震の動きで重さの違いで慣性の違い、ずれる様に動いたと考えてしまいます。亀裂ぐらいは入って広がりそうです。悪い事が重なって、私は事故地点から約70kmの所へ行く事に成って居ますが、引き伸ばしています。困った。
投稿: クマ | 2011年3月16日 (水) 09時53分