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2011年4月22日 (金)

麻痺させるなぁ、ICRP勧告でさえ甘いのに、、、

高濃度汚染水の海洋流出が4700テラベクレル(4700兆ベクレル)という。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110421-00000042-jij-soci

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110421-00000462-yom-sci

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110421-00000035-mai-soci

福島原発の年間総量の2万倍、過去最悪という汚染事故以上だという。低濃度汚染水の意図的な放出が0.15テラベクレルだそうで、今回はその3万1000倍という莫大な量ということだ。

しかし、、、その数字、大きい方の数字の単位にテラ、小さい方にマイクロ、、、、数字の感覚が麻痺している人が殆どではないだろうか?

この影響は何時出るか?放射能による確定的影響は現場で奮闘されている方に起こるかも知れないが、現時点では枝野流『直ちに』には公衆には表れないだろうけど、確率的影響という面では、問題が収束して放射性物質の流出が完全に止まり、放出分の放射性物質の影響が人体に及ばない迄に要する時期次第だろうけど、誰もハッキリと言う事は出来ない。

ただ身を守るには、明確に確立された基準に従って、それに沿った環境で暮らせるように意識することだろう。明確に確立という点では、現政府の言う、頻繁に変動する上限数値とかではなく、こういう問題が起こる前に冷静かつ客観的に定められた数値の事。ズバリ、ICRPの公衆の線量限度ということ。

http://www.rist.or.jp/atomica/data/dat_detail.php?Title_Key=09-04-01-08

厳密にいうと、成人で1mSv/year、毎時あたりで語られるマイクロシーベルトで言えば、0.114μSv/hour以上からは逃げちゃえってことだろう。補助的には最大で5mSv/year、0.57μSv/hourということだろう。

但し、この考え方には盲点がある。そもそもSv(シーベルト)という単位は放射線の影響を受けるという事であり理念的には外部被曝に対する安全数値である。つまり、被曝環境に晒されながらも内部的には影響を受けないというのがモデルの基本であろう。

放射性物質をこのニュースのように海洋流出させ、それが濃縮されて魚介類を経て人の口に戻ったり、大気中に拡散させた放射性物質が降雨によって土壌に濃縮され、それを植物経由で濃縮して人の口に戻ったりすると、内部被曝による影響を加味しなければならない筈である。

別に風潮被害を拡大させるつもりもないし、不安を煽るつもりもないけど、濃縮された放射性物質を体内に取り込むとどうなるか?例えば、ヨウ素は甲状腺に集積するのだが、食物連鎖の過程で濃縮された放射性物質が摂取後に体内器官の局部で更に濃縮される。それで、放射性物質の発する放射線の影響は、汚染源からの距離が重要な因子であり、甲状腺に集まった放射性物質は、甲状腺付近の細胞に非常に強い影響を与えると考えられる。この局部における大きな影響というのはICRPの考え方には入っていないために、ホントは、ICRPのモデルによる安全基準を更に厳しく運用するというのが道理なのである。

今は、ICRP勧告による基準を緩和して安全を訴える姿勢を政府、東電は取っている。

これは、後の賠償、補償における経費を考えての行動であると言う意見を、論理的に打破出来るだけの正当性を持ち合わせていないようである。

安全という言葉を、宇宙飛行士が毎日浴びる線量程度だから大丈夫という理屈も聞くけど、生まれたての赤ん坊も宇宙飛行士扱い?という事になる。宇宙飛行士の場合は、ミッションにおける様々なリスク評価の中で、宇宙放射線によるリスク増大分が他のリスクと比較して突出するか否かで基準は決められている筈で、それを公衆に当て嵌めるなんて無茶を通り越しているというのが素直な感想だ。

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