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2011年4月23日 (土)

震災と衰退

今回の震災でGDPの10%程度が失われるかも知れない。震災による景気衰退、これと似たような例は過去にないか?

歴史を遡ると、リスボン大震災というのが1755年に発生している。これは西ヨーロッパで広域に発生したM8.7の地震、それによる津波によってポルトガルの首都リスボンは壊滅的な打撃を受けて当時のGDPの30~50%を失ったという。

この大航海時代、スペインとならぶ強国だったが、新興国の台頭を許し、国力は衰退の一途を辿った。

 大地震、津波、経済大国、新興国、、、、、これだけで、今の日本と境遇的に似ているのが興味深い。現時点における経済大国だが、アジアやBRICs等新興国の発展が目覚ましい現代。

 今回は、震災に加えて原発人災というダブルパンチである。

 思うに、震災が国力を衰退させるのでなく、震災後の国の舵取りがそうなったと考えるべきであり、今の政府は歴史に学び、どのような政策が国力を失う事に繋がったのか?を冷静に見極めて理解する姿勢が必要だろう。

 そういう意識が無い限り、国の指導者の無能さ次第では、今以上に深刻な経済情勢を生むかも知れない。

 傷ついた国家を立ち直らせるために必要なのは、自粛ムードであったり、増税論による萎縮操作では無いのだ。傷ついた国土の再整備のチャンスと捉え、資本投下を活性化させ、それを背面から支える全土的な成長戦略が必要な筈である。それが出来なければ、落日の国家となるのでは無いだろうか?管流の萎縮操作が国家最大の危機のように思う。

 

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