隙間の選定
無注水起動軸受の隙間計算の依頼を受けた。
無注水起動とはいっても、常用は注水環境。大事なのは無注水時の温度上昇の抑制と無注水運転を許容しながらも注水運転が普通に行える事。
一般に無注水となると軸受隙間は∞が理想。
しかし、注水運転となると、基本は形成水膜厚さが最大の条件が理想。
ところが、無注水起動となると、起動時想定条件で摩擦係数最小が理想。
起動時想定条件、、、僅かに水分があるかも知れない状態。そこでの発熱が最小が理想だから摩擦係数最小が理想なのである。
そのためには、使用条件下における形成水膜厚さが算出出来て、流体潤滑域と混合潤滑域の境界領域となる条件を逆算で算出出来ないといけない。概念的にはストライベック線図等で表現されているから判るだろうけど、具体数値を以て、其処はどうすれば実現できるか?を決める事は簡単ではない。
実際に、流体潤滑域における水膜厚さの最適解を計算出来る人は身近に居ない。軸受代理店のM社さんも数値計算で求める事は無理っぽい。流体潤滑域と混合潤滑域の境界における条件を意識することで実験を行い、境界域における温度上昇率を測定し、それから摩擦係数の傾向を求め、その数値が最小となる隙間数値を求める何て事は、更に不可能だろう。
今回、摺動システムの想定負荷、サイズをポンプメーカーさんから聞いたので、取り敢えず、メーカーさんに数値解を連絡した。
数値解は、流体軸受としての推奨値及び根拠。それから断続サイクル運転による温度上昇抑制に望ましい推奨値。
これが鍵。但し、この数値解は自分の作ったモデルを解くプログラムの解であり、それがメーカーさんの思う数値か?というと定かではない。
軸受内径毎に隙間をチャートで決める人が居たとすれば、、、、、それは適切でないのだ。
取り敢えず、連絡から返事を貰えるだろうけど、その感想が気になるなぁ、、、、
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