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2011年4月 8日 (金)

硬質皮膜の効果は?

 今週、無注水起動軸受の最新版を入手した。それで、これまで試験で行ってきた軸受を試験装置から取り外す作業を行った。

 因みに、無注水起動軸受は、特殊な材料複合系スリーブと独特な複合機能を持つベアリングから構成されている。この組み合わせが鍵であり、どちらかが欠けても機能は不十分なのだ。さらに、この材料は通常材料の評価法に従うと、それ程硬い材料でも無いのであるが、、、、実際に運用すると、通常材料で非常に高硬度な材料並の挙動を示す。

 それが、硬質材料で無いにも拘わらず、硬質材料並の耐摩耗性を持つという事にも、或る部分で繋がっている。

 まぁ、土砂摩耗における耐摩耗性を確保する際の摩耗因子は通常軸受システムと大きく異なり、新しいシステムの摩耗因子は正規の摺動相手材。その摺動相手材に対する固体潤滑、境界潤滑域における耐摩耗性を評価するものだ。

 因みに、新しい軸受の機械構造だけで性能確認を行ったモノの摺動後の状態をみると、軸受の摺動面には軸側の摺動による摺動痕が全周に渡って見られる。但し、この摺動痕が深く進行すると言う事は無い。

 次に、前回行った軸側の見なし硬度を遙かに上回る表面硬度Hv=1400(f=500g)の硬質層を積層させたモノは、極一部に僅かな摺動痕が見られた。

 今回、行おうとするモノは軸側の見なし硬度を遙かに上回るものの、硬質層厚さは前述のモノ程ではない。それ故に、表面硬度はHv=1200~1400(f=100g)である。但し、材料の表面から含浸改質したものであり、そういう意味では剥離リスクが無い分優秀である。
 この試験を来週から本格的に行う。

 現時点において、金属素材でもHv=200と低い値ながら過度な摩耗を伴った摺動痕は見られず、高コストを要する硬質処理は不要かな?という予想が付く。今回の新しい処理では、素材の耐摩耗性を高めるには、効果の割りに低コストで実現可能であり、かなりの効果が見込まれそうだ。

 

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