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2011年5月20日 (金)

小径車の盲点

 小径車っていうと、適用身長の幅が相当に広い。150cm~180cmなんてザラである。それ故に、一つのブランドでサイズ違いが用意される事は稀。ワンシリーズ、ワンサイズ、そういうパターンが多い。

 そして、これ系の小径車の特徴、、、、小径故に安定性を確保したいがためか、トレール量を稼ぐためかヘッドアングルが寝ている。そして、シートアングルも結構寝ている。それでいて、トップ長に相当する長さが結構長い。530mmなんてサイズは稀。545mm、560mmってサイズが少なくない。

 一般に前傾度が深い程、シート角は立つ。その場合、ハンドルは下がり、シートは高い。シートが高く、ハンドルが下がるとリーチが長くなる。その長さは受け入れられないので、そのポジションを成立させるべくトップ長等は短いのが普通。

 そういう常識で見ると、通常小径車のヘッド角は寝すぎ、シート角も寝すぎ、トップ長は長すぎである。

 トップ長で多いのが560mmクラス、シート角は69~70°が多い。

 これで乗れるか?

 まぁ、乗れるだろう、、、、、しかし、乗る人によって乗り方が制約を受けるのは間違い無い。このような自転車で低身長が乗る場合どうするか、、、、リーチを詰める必要がある。ペダルの動力最大時におけるスピンドル位置を近付けないと厳しい。自ずと、サドルは下げざるを得ない。サドルの下げ幅は、シート角を考慮するとフルサイズのロードと比較するとワンステップ以上下げないとポジションは成立しない。その状態で乗り手の接地三点の相対性を維持しようとすれば、ハンドル位置は高く手前という事になる。

 つまり、小径車にチッコイ人が乗る場合、サドルは低め、ハンドルは高め、それが基本となる。リーチの遠さを考慮すればフラットハンドルが理想的だ。

 逆に、トップ長の長さ、シート角の寝具合から適用身長上限域の人にとっては、その小径車で作る事の出来るポジションはフルサイズのロードバイクの如きに作る事が出来る。

 つまり、一つのサイズの小径車で適用身長の幅が在るモデルは、乗る人によって自転車の使い方が大きく変質するのである。

 これを知らずに小径車で無茶する人、多いみたい。

 小径車でフルサイズ並を目指す、、、、そういう場合は、やはり自分の走り方別で決めるジオメトリーを理解していないと厳しいのだ。

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