現実的に
燃料が溶融崩落した状態で沈殿しているそうだ。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110513-00000127-san-soci
結果、圧力容器が損傷を受けている。このブログで過去の記述を振り返ると、、、、温度が400℃で内圧は220気圧以上が掛かっていたということ。沸騰水型原子炉の設計圧力は90気圧、安全率を考えても精々150気圧程度だったんだろう。
現在、消防ホースで毎時8トンの燃料供給を行っても水位が不変というのは、底部に消防ホースと同径の穴が空いているか、、、、、そう言われているようだけど、そんなに好都合な解釈に合致するトラブルがあるというよりも、蓄えられている水位の近傍側壁に穴が空いて、供給水がオーバーフローして横から溢れ出ていると考えた方が自然な気もする。側壁から溢れ出た注水が格納容器に漏れ出て、それが格納容器の損傷部位から外部漏洩していると考える方が自然なように感じる。底部に数センチの穴が空いているなら、近傍漏洩水中の放射線レベルはもっと高いように思うからだ。
一説には打つ手が無いとの話もあるようだが、側壁亀裂からオーバーフローしているとなると、亀裂以下の部分には水が溜まる構造でもある筈で、亀裂からオーバーフローさせて格納容器から漏洩している箇所が特定できれば、その部分を塞ぐか、或いは、その部分を掃き出し経路として循環系を作る事は取り敢えず可能だろう。
しかし、中がどうなっているか?なんて、誰も判らない訳で、この先の作業は全く不透明な状態だ。工程表以前の問題。長期化は避けられないのだが、そうなると一番の問題は作業従事者が消滅してしまうということになる。安定化に向けて現状の体制が1年以上の長期間維持出来るか?というと、それが一番の懸念となりそうだ。最終的に作業する人が居なくなる、、、、、それが一番の危機かもしれない。
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