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2011年5月 7日 (土)

エッ?

浜岡原発の停止判断。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110506-00000711-yom-pol

今の時流、この決断に肯定的な声も多そう。賛否の判断は決断したかどうかではないのは、本人は気付いているだろうか?危険だから停止という判断があったとすると、停止要請をするか否かの判断基準が何処にあるか?を明確にしないと、この判断が元で、全国の原発を停止せよ的な世論が拡大してしまう可能性がある。通り一辺倒の想定東海地震の発生確率が87%とか、そういう事で首都圏云々・・・・そういう週刊誌に載ってそうな話だけが停止決断では無いだろう。

浜岡原発が停止、その他が稼働の理由を判りやすく説明して、決断の経緯の発表を待って今回の行動への意見を述べるのが冷静な判断だろう。

今回の発表だけ見ると、浜岡原発停止の判断は原理的な即時原発停止論者には鮮烈に映るかも知れないが、、、、、何とも、釈然としない恣意的な意図を感じるようにも見える。
浜岡原発のリスクというと週刊誌で取り上げられているネタもあるが、これを止める事は、一見、凄い事のように見えて、中部電力管内の原発依存度が15%に満たない事も考えれば、この要請は電力会社的にも受け入れられやすい要請でもある。このように、供給率依存度の低い原発の停止要請を全国的に行う事で何が可能になるか?

そう、電力料金値上げの口実の一つにもなりうる。この政府の要請に電力会社が応えるという構図は、広い目で見れば東電の経営形態を守るという面でも+に働くだろう。東電を守りつつ、電力料金を全国レベルで引き上げて、その収益で賠償のための基金の力を大きいモノにするという事も可能だろう。こうすることで、政府と電力会社は、福島でのミスを協調して覆い隠そうというものではないだろうか?今後も原発を進めるためのカモフラージュにも見えたりする。

今回の原発の停止要請の鍵は、あくまでも一時停止要請であり、逆に言えば防波壁を作れば稼働OKということでもある。長期的にみれば原発依存率を減らすものではなく、従来通りに電力会社の方針、国策通りに進めるための方法とも言える。

このような妄想が危惧で終わり、長期的に原発依存率を下げるという信念に基づく行動であるならば、将来予測される、他の原発についての停止要請の声をどのように応えるかが鍵となるだろう。更には、全ての原発は今回の事象に陥るリスクを抱えており、停止判断を浜岡原発に限定しているが、その理屈は普遍的な話になるだろうし、そうなれば、国家におけるエネルギー供給の未来像を如何にすべきか?を判りやすく説明出来れば、案外、肯定的な意見が増えるかも知れない。

原発反対派でここ最近増えた人の殆どは、原発と向き合っている今の体制に疑念を持っている人で、何から何まで全部ダメ的な人は多分少数派だろう。

原発を今の東電、今の政府の元で運用するのが反対なだけなんだけど、、、気付いているのかな?今回の一時停止要請は上記のような妄想というか想像に従ったモノなら多勢には影響しないが、政府の思い付きだったとすれば、産業界からの指示も失いかねない。仮にそうすると、国際的にも信用を失いそう、、、、

取り敢えず、そういう要請を出した事は、その事実だけを見れば一概に否定するものでは無いのは確かだろう。

しかし、その問題と福島の問題は別問題。福島第一原発で想定外っていうのは、規模の大きな津波としたがっているようだけど、実際は、津波で電源喪失というのは、基本は想定内。電源喪失後、温度上昇して危険な状態になる迄の猶予期間に、行うべき事(減圧操作と直接注水作業)を躊躇してしまった東電と管の決断が想定外だった訳で、その辺の勘違いというか、問題のすり替えは無しにして欲しい。失われた十数時間、電源喪失から水素爆発迄の時間、、、そのミスは、どうやっても取り返せない。その時間における行動が、やはり想定外の一言だ。

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