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2011年5月 4日 (水)

基金の意味

東電の賠償能力を超えた補償が求められる可能性がある。

これに対して基金を設立して、その基金に政府と他の電力会社が出資するという話をニュースで聞いた。

しかし、これに対する温度差が結構あるというのが実感。

この基金、これは将来の原子力災害における補償体制を整える意味合いなのか?或いは、今回の福島問題への東電救済の意味合いが強いのか?そのスタンスによって、他の電力会社の考え方にも温度差がある。

東電の賠償責任については東電に免責が有り得るとかの話が、当の東電から出たり、或いは、経団連のオッサンの意見が出たりしているけど、免責を否定するものでは無いけど、少なくとも、対象事業で得た甘い汁は吐き出して貰わないとダメだ。

原発っていうのは電力会社にとって美味しい汁みたいだからだ。中国電力を例にとると、昨年は島根原発の稼働率が一号機で0%、二号機で31.8%と低い水準故に収益を圧迫したという、、、、つまり、原発稼働率が高いというのは、それで甘い汁が吸えているということなのだ。

となると、東電の免責条件は当然ながら、ツケを払う訳であり、それが無くして免責の論理は無いだろう。

さらに、政府と電力会社で基金を設立するならば、原発運用で上がる収益効果に応じて基金に出資するような、判りやすいルールを設立しないと、政府負担、即ち国民負担の相応分に対する合意は形成出来ない。

しかし、、、、どうして、企業の設けたい人は、普通の常識、ツケは払うとか、そういう事が出来ないのだろうか?お金が大好きなんだろうなぁ、、、、

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