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2011年5月12日 (木)

行き詰まるのかな?

浜岡原発は停止要請に従って運転停止する。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110509-00000095-mai-soci

これで、中部電力から75万kWを当てにしていた東電も厳しい状態になるし、九州電力も玄海原発の再開延期で当てにしていた中部電力からの支援も無くなる事が確実に、、、

関西電力にしても検査停止中の原発再稼働は厳しいし、間もなく定期検査で停止する原発も再稼働は非常に困難。

今回の浜岡原発停止で、少なくとも、検査中、或いは、近々定期検査で停止予定の原発の多くは、再稼働は地元自治体の反対や住民感情を思うと非常に難しい状態となりそうだ。

今回、浜岡原発の一時停止は国民感情的に好意的に受け止められているようにも思うけど、この要請は、一時停止。言ってみれば防波壁を設置すればお墨付きで再開の約束を取り付けたとも言える。

今回の停止要請では、電力不足云々がマスコミ報道を賑わせているけど、原発比率が減る分、火力依存率が高くなり発電コストが企業負担になるというのが一番。中部電力では原発停止によりコスト負担が2500億円増加するという、、、、。

ふと、考えてみると、原発の寿命が30年、そして、浜岡だと原発を停止して年間2500億円のコスト負担増、逆に言えば、原発で年間2500億円の収益効果がある訳だ。これ、30年というと、30年×2500億円/年=7兆5000億円の収益改善のインパクトがある訳だ。

福島で言うと、第一、第二の二カ所だからザックリいって15兆円の収益が算段できるのかもしれない。
となると、東電としては最低でも15兆円のコストを掛けて賠償~事故処理を行っても不思議でないとも言えるだろう。

そう考えると、東電の対応の不誠実さ、それから、多くの電力会社が原発を手放す事が決断出来ない事情というのが見え隠れする。

今回の浜岡停止では、逆の見方をすれば、防波壁を付ければ原発再稼働を約束するというものであり、これからは、その他の原発への対策が講じられるまでの停止を望む市民運動、そして、防波壁+自家発での再稼働に対する市民の反対運動に対して、政府は整合性のある説明が求められる事になりそうだ。

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