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2011年6月 4日 (土)

スポーツ心臓か否か?

 先日、低心拍数状態が、即ちスポーツ心臓か?という質問のコメントを頂いた。
 感想としては、当たらずも遠からずというのが正直な感想。

 心拍数とか血圧というのは極めて不安定な数値で、時々刻々と変化するものだし、測定前後の運動状況、測定環境(時刻、生活リズム、湿度、気温等)によっても非常の大きな影響を受けるもの。

 よって、その数値だけで、どうか?を言い当てるのは非常に難しいと考えている。

 一般にスポーツ心臓というのは、高度なトレーニングによって運動状態に適応した心肺、循環器系に見合った適応を果たした心臓の事と考えるべきであり、スポーツ心臓はスポーツ負荷の持続を果たす適応現象の一部と捉えるべきなのである。

 つまり、直接的な観察を行わず機能状態(血圧等)の測定だけで、言い切れるものでは無い。

 スポーツ心臓が、そうたる所以は高負荷運動の持続に耐えられるように発達しているか?と言う事であり、この辺を考えれば、安静状態~限界の運動状態で、ある特定の運動量が低い運動強度で実現出来るかどうか?と言う事で判断すべきだろう。

 このような理屈の話で、情報だけでスポーツ心臓か否かを判断するのは極めて難しい。

 自分の場合が、スポーツ心臓だという判断をしているのは、定期に個人的に行っている健康診断で、掛かり付けの医者に心筋の発達が大きく、スポーツ心臓と言われる状態になっていると言われているから。
 実際、そういう状態で、その他の数値がどうか?というと、、、

・起床直後の安静時心拍数は通年で38~43bpm程度
・日常における平常時心拍数は夏季で50bpm前後、冬季で45bpm前後
回復率=(運動時心拍数-1分後心拍数)÷10=7程度。
・血圧は夏季(110mmHg~60mmHg)、冬季で(130mmHg~70mmHg)
・運動時到達最高心拍数で今現在は205bpm
・心電図で時折言われる所見では『1度心房ブロック』

 とそんな状態。

 スポーツ心臓について判りやすいWebサイトには、

http://www.gifuspo.or.jp/kobetu/taikyou/taikyo_ronbun/ggt_rc2.html

 がある。これによると、1日10km程度のジョギングではスポーツ心臓の所見は認められないらしい。

 スポーツ心臓の作り方?というと、それ以上の運動を持続的に行う必要がある訳だ。

 最近はブログの検索ワードで、『ロードバイクで速くなるには?』とか、『スポーツ心臓の作り方は?』とあるけど、、、、まぁ、相応の運動を持続的に行う事という解答にしかならない。一日でいうと最低でも2~3時間の持久運動、筋トレが必要かな?という気がする。一般論的には持久運動だけでも良さそうだけど、速くという言葉を考えると、速い=時間あたりの仕事=出力だから、出せる力の限界を引き上げないとダメ。力の限界を高めるには、やはり筋トレしかない。
 

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