ユーラシア
中学生の頃、現実的な自転車はBSならロードマンって自転車である。スチールのダイキャストフレーム、ステンレスリム、泥よけが基本構成。これにキャリア、ダイナモを付けると通学車の出来上がりだ。
この時代、1クラス上のモデルが憧れだったけど、57800円とかの値段で夢のまた夢だったのが、ユーラシアシリーズである。
このユーラシアというと、ランドナー、スポルティーフから始まって、翌年ロードが追加されて三本立て。若草色のスポルティーフ、赤いロード、深緑のランドナーが印象的だった。ロードだけは鍛造のロードエンド、その他は打ち抜きのストドロプレスエンドだった筈。次の年にファーストライディングが追加されて一応シリーズの完成を見る。
ユーラシアは更にグランシリーズが追加されて、ファーストライディング以外のモデルにグランシリーズが追加され、エンド鍛造化等工作のグレードがアップされた。この時、女性向けのミキスト車であるレディも追加されている。
この後、上級のダイヤモンドがアトランティスに変わる頃、グランシリーズ中心のラインナップになったところで、ファーストライディングは消滅、レディもグランレディに改まった。
この頃迄の記憶しかない。これが1982年の話。因みに、この年には自動二輪に乗っていたし、自身がZUNOWのオーダー車、ダイヤモンドの531仕様車に乗っていたので関心は薄い状態。
その後、伝聞によると、700Cツーリングのはしり、ディアゴナール、700Cスポルティーフの女性向けのプリミティーフなんて派生も在ったようだが、新車当時の記憶は無い。
今の目で見ると、このクラスの自転車、何の変哲も無い自転車である。コンポはマキシー、VXクラス、鍛造部品は少ない構成、フレーム自体も前三角のみクロモリ管である。初代モデルだけは、トップチューブ、アンダーチューブがバテッドチューブだったけど、2年目以降はプレーンチューブだ。
しかし、、、、このクラスの自転車に憧れていた頃が一番自転車に関心と期待を寄せていたのも事実。それ故に、このクラスの自転車は何だか懐かしく感じる。ガキがニワカな知識で惹かれる、、、、それが、このクラスだったのである。それ故に、未だに、このクラスの綺麗な車両を見ると、純粋に良いな!って思ったり、今、作るとしても、そのイメージで高価過ぎず実利的に、、、という考えが先に来たりするのである。
何で今更、こんな記事を書くか?っていうと、もう少しで失敗しそうだったから。
っていうのは、この度、オークションで宮田ルマンのフレームを落札したのだが、並行してBSユーラシアグランのフレーム二本にも注目して安価な入札を行っていた。最終的にどっちに行くか?を迷った末にルマンに決めたのだが、落札金額は7250円である。それに対してユーラシアが二本出ていたのが落札された金額は12000円、20000円との事。因みに、自分の入札は5000円で辞めたのだが、辞めて良かったと思うのだ。
っていうのも、このユーラシア、一見スポルティーフで700Cのセンタープル台座直付け仕様だったんだが、良く見て、質問問答、サイズを見ると、、、、自分の意識外のグレードであるプリミティーフっぽいのだ。一方は対応タイヤが650A、一方はフレームサイズでトップ長が500mm、シート長が500mm、附属ステム長が60mm程度、、、そう、間違いなく700Cとは違うのだ、、、、仮に650Aのプリミティーフだと、、、ハッキリ言って不要。
そう、仮にユーラシア狙いにしていたら危うく落札しそうな処だった訳だ。
実に危なっかしいものである。取り敢えず、ルマンに狙いを定めていて正解だったようだ。
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