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2011年6月17日 (金)

スポルティーフ

 ここ最近、この検索が多い。
 スポルティーフ、、、、ロードに似ているとも言うし、ランドナーに近いとも言う。しかし、、、、ランドナーに700C履かせたらスポルティーフ?、、、、ロードにフェンダー+キャリア付けたらスポルティーフ?

 それは違うだろう。ロードとピスト、ロードとTTバイクが違うように、スポルティーフもまた違う。

 ロードにフェンダー付けて、それらしく作ってもスポルティーフ風ロードに過ぎない。

 そういう意味でスポルティーフっていうのを作るのは案外難しい。雰囲気的に言えば、今の時代、シクロクロスにスリック履かせてフェンダー組んだら言えるか?というと、、、やっぱり、それはフェンダー付きシクロクロスに過ぎない。

 そういうモンである。

 勿論、見た目的にスポルティーフっていうのは少なくないし、その見た目を似せたら、それらしく出来るのも事実だけど、見た目を似せたらスポルティーフ?っていうと、それも違うだろう。

 大事なのは、スポルティーフって何?が大事で、何する時にロードでもランドナーでも実現出来ないマッチングを提供出来るモノがスポルティーフと言えるように思う。逆に言えば、ロード、ピスト、ランドナー、、、、そんな車型オリエンテッドな特徴が与える事が出来なければ、やはりスポルティーフにオリエンテッドなキャラクターを与える事は出来ない。

 となると、、、、作り手側にスポルティーフというモノの理解が絶対的に必要な筈である。それが無ければスポルティーフを生み出す事は出来ない。

 今の時代、復刻でそういうモデルも存在するけど、それらがスポルティーフとして正しいか?というと、その判断は極めて難しい。作られた経緯を紐解く時、ロードとランドナーの中間でパッパッでは違うのだ。スポルティーフでも、必然性に見合った生い立ちがあって、それ適応した概略と詳細があって初めてスポルティーフと言える。

 となると、スポルティーフを作る、、、これはベースが大事。この世界の王道なら東叡社のオーダーフレームなんか文句無しにそうだろうけど、実績の無い所が作るそれらしいモノは、果たしてスポルティーフか?モドキか?というと判断は難しい。ジオメトリーに必然が無いとダメだし、組み付けとして必然に見合ったチョイスが不可欠なのである。
 スポルティーフという死滅したカテゴリーを再生する上で一番簡単なのは、スポルティーフをラインナップしていたシリーズを有するマスプロメーカーの車両。遡ってみると、ブリヂストン、ミヤタ、ナショナル、片倉と言うところ、更に、セキネとか、その辺だろう。この辺りのモデルでシリーズにおけるカテゴリーの特徴が細分化されていたモノがお奨め。ブリヂストン、ミヤタ、片倉というのがベストのように感じる。

 一番は、、、、ブリヂストンのアトランティス、これが最高では無いだろうか?次がユーラシアグランシリーズ、ミヤタのルマンシリーズ、それから片倉のグロワール、、、こういう辺りだろう。

 この辺りのフレームと部品の組み付けに思いを巡らせて再生していく、、、これが現代にスポルティーフを蘇生する近道と言える。

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