価値観の転機
人生を振り返ると、今から6年前が転機だったように思う。
自分が三十代の頃、自分の身体の事を真剣に考えた事は一度もない。不具合も不都合も不調も感じなかったし、感じても大したこと無いと考えていた。当時、一番大事なのは収入であり、そのために生きていたように思う。金さえ入れば好きな事は好きなように出来る、、、、そう考えていた。
それ故に、好きな事をするために金を稼ぐには?を第一に考えて活動していたように思う。
この思いは二十代が一番顕著であり、三十代では生活を安定にするために行動するということで、趣味的な部分が少し薄らいでいたように思う。
ただ、三十代迄は、自分の身体の事をこれっぽっちも不安に感じていなかったのは事実だ。
ただ、三十五歳になると生活習慣病健診が始まる。それまでは簡単な検査で不調なんて判らないのだ。しかし、三十五歳から始まった検診では、結果が良好とは言い難い状況であるにも関わらず、実感として不調を感じなかったので、少々の悪い結果も気にならなかったのが事実である。
しかし、、、、三十六、三十七、、、、と歳を取るに連れて健診結果は悪化していったのも事実。
そして、不惑前の健診では、検査項目の殆どで要注意となり要検診という診断、、、、勿論、それでも、俺の身体はこういうモンだと勝手に解釈していたのも事実。
しかし、その時のツーリングでツナギが着れない、身体のキレが無い、この時、何かがが変だ!?って思ったのだ。因みに、そのツーリングは『男達の大和』の実物大セットを見に行くツーリング(サイトの2005年11月ツーリング参照)で、『いちけん』さんと単車で走った時に気付いたのだが、、、その時、振り返ると、頻繁にぎっくり腰するし、腰痛が抜けないし、、、とそんな事に気が付いたのだ。それで、色々調べてみると、正に、死へのカウントダウンが始まっていたのに気付いたのだ。
具体的には、異常値項目は次の通り。
1.血液一般
1).赤血球:標準値が400~550万/mm3が、581 万/mm3
3).ヘモグロビン:標準値が13~17g/dlが、17.2 g/dl
2.肝機能
2).GPT:標準値が5~35IU/lが、63IU/l
4).γ-GTP:標準値が0~70IU/lが、86IU/l
3.脂質
2).中性脂肪:標準値が30~170mg/dlが、468mg/dl
3).HDLコレステロール:標準値が35~85mg/dlが、 34mg/dl
4.腎機能
1).尿酸:標準値が2.0~7.0mg/dlが、9.1 mg/dl
と、こんな状況、、、、腎機能に障害、脂肪肝、痛風発症間近の疑いアリとの所見だったのを思い出す。今、見直してみれば、完全に人間として終了直前の数値のようである。
そこで、フィジカルを完全に健康状態に戻し、増えた体重、弛んだお腹、、、、その辺を完全に元に戻して普通の人間に戻るのが一番大事と一年発起したのが、今から6年前のこと。恐らく、あの時点から一歩でも取り掛かるのが遅ければ、不治の状態、慢性化した状態、不可逆疾病持ち状態で疾病を発症し一生付き合っていかざるを得ない、生命体として存在価値を失った不良個体に成り下がっていたと思う。あの時点で気付いたかどうか?というのが、今から考えれば大きな境目だったようである。生活習慣病健診が35歳だけど、そこで気付け!というメッセージ年齢なんである。その猶予が不惑迄の5年間なのだ。だから、あの時が健康を快復出来る最後のタイミングだったんだろうと、今でも考えている。
事実、あの時点の年齢、39歳だけど、不惑以上の世代を見渡すと、今の自分と同等以上の体力と健康と運動機能を保っている人っていうのは極めて少なく、少なくとも、同じ会社の同僚では皆無である。逆に、あの時点の自分の年齢以上で今の自分より若い世代でも、既に様々な疾病状態となっている人は非常に沢山居るのも事実である。
だから、あの時点で価値観の転換を行い、生活のリズムを180°転換したのは、長い人生を振り返れば大正解だったんだろう。
仮に、あの時、生活を変えなければ、今は糖尿病になっていたかも知れないし、高血圧が持病となっていたようにも思う。何かあればぎっくり腰、何時も、腰が痛いとか肩が痛いとか言ってそう、、、あの時が、健康に戻るための最後のタイミングだったんだろう。
恐らく、多くの人が不惑を迎える時、同じような状況になるのだろうけど、そこで気付くかどうか?が、その後の人生を左右する。その時に健康は永遠に、自分だけは大丈夫と過信すると、それまでの価値観による行動が周りから見ても当然と思われて、それまでの生活が強制的に継続され、結果、健康も蝕まれ、いつしか不可逆状態の慢性疾患状態となるだろう。
これから不惑を迎える人に対するメッセージだけど、三十代最後がその後の健康を維持できるかどうか?の分かれ目であり、その時、実感として感じない不具合を真剣に捉えるかどうか?がその後に影響するということを覚えておいて貰いたい。
そう、自分の生活でダイエット開始は三十代最後の歳である。そこがスタートである。それまでは、給料、職位、名誉とか、そういうモノに色気を感じていたけど、そこを境に、求めるのは強さ、健康さ、体力、体型に求めるモノが変化したのである。
そこで、全ての健康評価値を戻すために取り入れたのが昨日公開した生活リズムネタの記事のような生活。この生活リズムは、腐りきった堕落しきった生物として存在価値の無い身体を元気で健全な状態に戻すために必要な条件を取り入れた形なのである。
その時思った事、、、、金や名誉より、、、大事なのは、健康と元気、実現したいのは長生き、つまり、命が大事ということ。命を長く太く燃やすために、、、それが本心で思っているから、普通の人に言わせれば、よく続くよ!って言われるような、一日三時間以上の運動を続ける原動力となっているのだ。
だって、、、、ノルマとして課した運動を一日サボったとしたら、サボった分で失われる将来の健康補償は一生取り返せない、、、、そう思うから、サボれないのである。判りやすく言うと、さぼりたい気持ちになった時、もう一人のさぼらない自分を仮定するのである。そうすると、さぼった自分はさぼらない自分に絶対追い付かない、、、、そう考えるのだ。これは、運動に限らない。研究や遊び全てについて思う考え方。こうやって、さぼりたい自分を消し去るのが昔からの方法だ。
39歳で生き方の転機を迎え、不惑になった時には、健康診断での異常数値は全て改善していた。その時、体重、体脂肪率、胴回りの項目がブログタイトルの通りにトリプル-20である。因みに、当時は自転車なんてどうでも良かったのだ。自分に課した有酸素運動の道具がことごとくぶっ壊れたのである。筋トレ+有酸素運動では、スイムを週5回を三ヶ月実施したのだが、それでは金が続かない、で、スイムを週3回、しかし職場が変わって時間が確保出来ない、それで、週1~2回に減らす代わりにエアロバイクをまず導入、しかしエアロバイクは二台が破損、その後、ステッパー導入したけど、これも2ヶ月で負荷不足となっていた。その時、偶然に別の用途で自転車に乗り始めたのだが、もしかしたら運動にも使えるか?!って思ってピストを導入しただけ。ピストに久々に乗った時点では完全に身体のパフォーマンスは復活しており、乗ってみると、思いの外乗れると言う事に気付いて、自転車熱が学生時代以来久々に復活しただけなのである。それは前厄の時だ。
そういえば、男の厄年というのは、男性にとっての人生、身体の転機を表したモノとも言える。不惑になって厄を迎えた時に身体の状態に気付けば、厄除け成功だし、気付かなければアウトという事を、昔ながらの人は知っているのだろう。厄年前後で発症する重大化、慢性化する疾患を前厄以前に察知して取り除けるかどうか?そこに人生の転機を作れるかどうか?が人生80年の後半戦を健康に過ごせるかどうかの分かれ目になるのだろう。厄前に気付いて疾病の不可逆状態に陥るかどうか?これが、人生の分かれ目なのだ。
厄が厄と言われる所以は、その時に転機に気付かず不幸になる人が多いから、そういう表現なんだろう。それは現代も一緒。厄前に転機を捉える事が出来ないから、厄によって身体が破壊されるだけなのだ。厄よけ成功かどうか?というのは、不調を感じ、転機を作り出せるか?と言う事なのだ。話が脱線するけど、厄というのは仕事のレベルを高める時期というメッセージも含んでいる。厄前の過酷労働から、マネージメントによるアイドリング労働に変化して身体を休める時期ということなのだ。言ってみれば、厄前に名実共に管理職になって勤務態勢を管理する実権を得なければダメなのである。
三十路最後の健康診断で異常に気付き、実際に衰えを実感する。そこで、全てをリセットして二十代迄の身体を復活させる。そこで得たモノ、、、、それは十代~二十代で取り組んでいた趣味、具体的にはロングスイムと自転車だけど、それが当時と変わらないレベルで楽しんで過ごせるパフォーマンスなのだ。つまり、不惑にして再生出来たのである。これを転機と言わずして、何を転機と言えるのだろうか?今、不惑も後半戦だけど、このまま続ける事で、来るべき五十代も変わらずパフォーマンスは維持出来ているだろう。そして、そうあり続けるために、やはり運動は続けるつもり。今思うのは、中年のオッサンになってもなお、十代、二十代の趣味が同じ価値観で付き合える幸せの実感である。
ということで、今のこのブログを読んで下さる三十路世代には是非健康な人生が送れるように過ごして貰いたいものである。
逆に、既に不惑世代に既に突入して、健康を喪失して不可逆状態となって自分とは違う価値観で歩んでいる人は、まぁ、笑って読み飛ばして貰いたいものである。持論だけど、不可逆状態で機能喪失した身体を元に戻すには、、、、、並大抵では無理、、、個人的には、そう思うから。
自分の場合、あの状態(重大疾病発症直前の状態)の時でも、偶然だけど二十代半ばから水泳をずっと続けていたから体力だけは有ったのが偶然の幸運だったのだ。
翌日公開予定の記事では、その転機を逸したサンプルを見て、転機を転機と判断した理由を紹介したい。
| 固定リンク
コメント