輸出産業不振の責任
円高が止まらない。
こうなると、製造業、輸出産業は非常に厳しくなる。モノが売れなければ金が入らない、、、、。当たり前の事だ。
で、業績不振になると昇給、賞与が抑えられる、、、、、。
そもそも、企業における生産活動って何?って考えると、原材料に手間を掛けて価値を付ける。価値を付けたモノに付けた価格で、利益が出るというのが基本である。掛ける手間というのが従業員の仕事だ。どんな仕事でも手間暇を掛けて生産するという役割を担っている側から考えれば、数作っても儲からないというのは納得出来ないだろう。
今、円高で企業はどうなっているか?っていうと、数作っても利益が上がらない、、、、或いは、値付けが高いが故に売れない、、、、結局、こうだ。
これ、誰の責任?って考えると、一般論的には、政府の金融政策が悪いとか、円高が悪いとか、、、そうなる。
でも、そうかな?って考えると、、、、これは、製造現場で働いている労働者とは別の従業員の怠慢という方が適切とも言える。ルーティーンの製造業務では、言われた事を行う訳で、これが仕事である。行った結果の製品が価値を持っているかどうか?っていうのは、基本は、どんな製品か?次第である。
思うに、経営者、営業部門のマーケティングのミスであったり、設計者、開発者が付加価値を付ける事を怠っているのが原因だろう。
例えば、自動車、、、、大衆車如きを日本が作るべきか?というと、恐らくコンベンショナルな車というと既に付加価値を付ける意味の無い製品に成り下がっている。それを作って売れないからといって、それは円高のせいではない。作るべきで無いモノを高いコストを掛けて作っているから売れないだけだろう。売るためには付加価値が必要、高い人件費を吸収できる価値を創造する部門が設計や開発であり、それが出来ない設計や開発というのは存在価値が無い訳だ。
どこの製造業でも、設計や開発部門の職場は現業職場よりも遙かに快適、、、、特に、夏場には違いが大きい、、、そんな快適な空間に居ながら、価格的な値付けに見合った付加価値を生み出す事が出来ない設計開発部門っていうのは、個人的には存在価値の無い給料泥棒といっても過言ではないと思っている。
| 固定リンク
コメント