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2011年9月19日 (月)

DAHONのスポーツ風改造

 小径車をスポーツ車志向で改造する。
 これは可能か?実際に、DAHON等で小径車の20インチホイールを406サイズから451サイズに換えたり、アヘッドステムを利用したり、ドロップハンドルやブルホーンバー、DHバーを付けたり、、、、結構、盛んに改造されている。

 果たして、そういうカスタムは意味があるか?

 その前に、自転車で大事なのは何か?っていうと、基本はポジションとジオメトリーである。
 特に重要なのは、ポジションに併せたジオメトリーという部分である。これが全てである。

 前傾度、リーチ(トップ長+突き出し分)、シート角が大事となってくる。基本、グリップ、サドル、はんがーの三点の位置関係は個人で決まっている。用途に応じてポジションが変わるけど、その変化は三点の相対位置関係は大きく変わらない。三点の相対性を保ち仰角で変化する。この三点の位置合わせが、ステム高さ、サドル高さ、ステム長の選択、サドル取り付けでのセットバック調整で行われる。これが基本だ。そうやって調整するのだけど、ハンドルをフラバー系統からドロップハンドル系統に交換すると、それだけでリーチが大幅に変化するために、フラバーロード、クロスバイクのハンドルを単純にドロップバー等に交換したりすると、調整可能幅を大きく逸脱しかねないのである。
 一般にアップライトな乗車姿勢の自転車程、クランクから見てサドルは後気味であり、ハンドルを単純にドロップに交換すると、アップライト姿勢に向いた下半身に前傾姿勢が強要されたりして乗れたモノでは無くなる。
 アップライトな乗車姿勢の自転車では、ハンドル形状によるリーチ増が無いので、元々トップ長が長めなモノが多く、サドルセットバック量の調整で、実質シート角を換えつつ、実質的なトップ長が適正に得られるか?が走れる自転車になるか?の分かれ目だ。

 と言う事で、自転車の用途を換えてポジションを換えるとなると、換えたポジションが適切となるようなジオメトリーを持っているか?が鍵だったりする。

 一般に小径車っていうのは、安定性が欠けるので、安定性を確保するためにホイールベースは結構長めだったりする。DAHONなんてフルサイズのロードバイクに比較したら80~100mm近く長い。DAHONの改造では、ホイールサイズの451化とVブレーキの撤去とキャリパーブレーキ化が注目度が高いけど、この理由は、高速走行を望む結果。つまり、前傾姿勢で乗るように変えるということで、折り畳みステムの伸縮部分より上にスレッドコンバータ+アヘッドステム+ドロップバーやブルホーンバーを付ける事が多い。DAHONはホイールベースが長く、折り畳みステム自体も前傾しており、サドル位置から見るとハンドルは元から結構遠いのである。これに、ステムで突き出して、ハンドルでグリップを前方に追いやる、、、、すると、サドルからグリップ迄の距離が異様に長くなったりする。正直、そういう姿勢で乗るのは、相当キツイ。

 DAHONを改造するなら、、、、ステムはヘッドパイプと同じ向きに伸びたメトロ、2003年モデル以前のDAHON、最近ジャスコで見掛けるOEMモデルのようなタイプの方がマトモになりそう。

 先日、広島のイオンモール府中の自転車売り場でヘリオスモドキのDAHONのOEM車が並んでいたけど、こういうのがベースとして面白そう。

 

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