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2011年10月26日 (水)

エアロバー付き固定シングル

 世間一般には危険な乗り物かも、、、、でも、個人的には、これが一番好きな車型。
 固定ギア、当然シングルギア、変速する必要がない。っていうか、変速出来ない。これで走る環境を全てカバーするためには、全ての走行条件を乗り方次第でカバー出来る状態にしないといけない。

 自分の場合、斜度で平均12%越えのヒルクライムから幹線道路の車道部分を50km/h前後で走行するというのが一つのレンジ。当然、走行条件としては向かい風で巡航が35km/h程度に落ちる場合もあれば、追い風で55km/hを越える事もあるだろう。

 そんな条件を全て満たす事が出来るただ一つのギア比があれば、それでOKという考え方。
 当然、適切な回転数で負荷をコントロールして、、、という訳にはいかない。軽負荷で高速走行を望めば、回転数を上げるしかない。常用で160rpmオーバーだけど、それを固定で踏み続ける。そのためには、尻が跳ねたり、クランク軌跡と脚軌跡が同期しなければ吹っ飛んでどっかに行ってしまう。
 逆に、大きな駆動力が必要な登坂では、ロードバイクで選ぶような軽いギア比とは違うギア比で登坂する。そうなると、車体の持っているエネルギーを最大限利用するようなペダリングをしないと失速停止に陥ってしまう。登坂で一番キツイのは、停止からの発進。進み出したら案外楽なのだ。ということで、この楽な理由を把握して、楽な条件を保ちながらヒルクライムするというのが一番の鍵だったりする。

 注力するのは、エネルギーを失わせないために必要な最小限の力の掛け方の実践であり、回転を阻害させず長時間維持するために必要な力の掛け方の実践なのである。その掛け方の速度は違うけど、速い速度域で行うべき方法は?遅い速度域の場合は?を考えて実践するのだけど、これが非常に奥深くて面白い。

 コンパクトクランクとかトリプルでヒルクライムするのは誰でも可能だけど、5.5m級で15km/hキープで12%を登るのは、やはりコツが必要。5.5m級で160~170rpmで55km/hレベルを1分程度保ったり、40km/h近辺を維持なら120rpm程度を維持し続けたりするのだけど、追い風とかで適当なギア比で50km/hを維持するのと、追い風であっても50km/hを維持するのに150rpmを維持させるというのは別の難しさがある。特に、エアロバーで状態を完全に固定した状態での走行なら、変な無理は変な抗力を呼び吹っ飛んでいくのが関の山。

 ということで、エアロバー付き固定シングルで全域カバー、、、これは、ロードで機材に頼って走るのよりも随分と面白いと思う。

 因みに、日常的に屋外高速走行は常時エアロバー付き固定シングルという生活だと、中央森林公園辺りを折り畳み小径車とは言えギア付きに乗ったり、200km級のサイクリングに少々重くてもギア付きの自転車に乗ったりすると、、、、自分自身、なんか反則技的な機材のように感じる。乗って同じ速度を維持するのが、あまりにも楽、、、、楽すぎて眠たくなる程。そんな感じなのである。

 だからという訳ではないけど、やっぱり面白いのは固定シングル。固定シングルのように選択肢の少ない自転車に乗れば乗る程、自分が器用になっていくような気がする。乗りにくいモノを制覇して扱えるようになる、、、この部分が一番大切な気がする。それで思うのは、、、自転車っていうのは、脚力、心肺機能、、、そんなモノだけでは決まらないという感じがする。機材の扱い方、これが一番大事だろうなぁ、、、。

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