水による災害
今年は災害の多い年、、、、印象に残るのは、やはり東日本大震災と福島原発事故、それから、台風12、15号による河川の氾濫である。
特に、東日本大震災を引き起こした大津波によって多くの命が奪われ、地域の暮らし、産業が根こそぎ奪われたのは非常に深刻な問題である。
台風による豪雨災害による地形が変わる程の災害も、台風災害の常識の度を超えたレベルの問題で、豪雨の恐ろしさを改めて認識させるモノだ。
しかし、これらの災害以上に経済的に深刻な影響を与えそうなのは、9月から続いて怒っており、終息は下手すれば12月になるかもしれないというタイの大洪水。特に、工業団地が水に浸かっており、工業団地に多く進出している日本企業の数を考えると、経済的な影響は案外ずば抜けて大きなモノになるのかな?という気もする。
発展途上国の急激な発展と、その地域へのコスト戦略から選んだ進出というのは大きな盲点を孕んでいるというのを図らずも知らしめたモノ。
この災害は予測出来ていたモノだが、誰もが見落としていたという点では、福島原発の原発安全神話先行による異常時の無策ぶりと重なって見える。
タイを始めとする低緯度地域の急激な発達したエリアへの進出によるリスク、或いは、中国を始めとする急進エリアにおけるリスク(権利や資産の乗っ取り、略奪等々)を考えると、円高とはいってもリスクをコストに厳しく反映して試算しなおすとすれば、案外、産業は国内集約型に回帰するかもしれない。
産業の国内回帰で収益性を確保するために必要なモノを探る取り組みが今後起こってくるかも知れない。安直に独創性、収益性の高い高付加価値商品というのでなく、一般消費財であっても国産が勝負に勝てるような仕組みを生み出す事が大事になるだろう。
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