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2011年10月 3日 (月)

アドバンテージ

 先日の記事ではないけど、製造業の製品を見て、何が有望か?という部分。
 それで思うのは、、、、中韓製品を見ても伺える。どんなジャンルの製品でも、製品スペックを訴える部分、そこでは日本製品と較べても何も違わないように見える。

 しかし、、、、いざ使うとなると、大きな違いがある。最近の家電なんかは安いモノから高いモノまでそうだ。家電の機能設定の方法であるとか、機能自体の工夫には埋めようのない差があるように見える。メニューが日本語かどうか?という部分でなく、英語メニュー同士を比較しても、あまりにも使いにくいと感じる事が多い。勿論、日本製が全てにおいて優れているか?というと、そうではない。日本製は必要以上に機能を詰め込みすぎて、必要な部分を探し出すのが面倒臭いという部分はあるけど、少なくとも、制御とか設定における配慮の部分では埋めようのない差があるのも事実。

 この部分、つまり、制御とかソフトウェアの部分では、日本製品は埋めようのない差を持っているのも現実だと思う。その究極というのが、中国版の新幹線とか地下鉄の驚くべき事故にも現れている。
 日本製と中韓製の大きな差、、、、それは、製品を動かす上で、これまで脇役的な扱いだった制御の部分だろう。 日本製品が日本製品でありつづけ、競争力を生み出す部分、、、、それは、、、、恐らく、機械自体でなく、機械のハンドリング部分のソフトウェアだろう。情報処理、通信、、、この分野は、恐らく追随を許さないだろうし、こればっかりは、そう簡単には後進国の追い上げを喰らうことも無い。

 日本製品が新興国製品と渡り合うには、こういった部分を鮮明にアピールすべきだろうし、日本の中小企業が生き残る上でのヒントになるだろう。

 これまでの中小企業っていうのは、大企業の要求するパートを単純に作るだけ、、、、それでは、生き残れないかもしれない。担う製品の連携度を高めた複合化、集積化を進め、それを破綻無く機能させるソフトウェアの開発や、新しいデバイスの創造こそが中小企業の今後の生き残る術となるような気もする。
 モノばかりを安く作る、、、、、、工夫は目に見える範囲に留める、、、、他社を参考にする、、、そういうやり方では、アドバンテージを生みにくいし、生んだとしても保ちにくい。そういうモノ。

 しかし、、、そういうレベルでモノを考えて生み出す力を持つエンジニアが中小企業で活躍できる環境があるか?というと、残念ながらノーだろうな、、、、

 今後の中小企業というのは、従来の中小企業ではなく、大企業の開発部門が分社化して親元の制約を緩くして時代への適合性を高めつつも、スキルの高い技術者集団というモノに入れ替わるかも知れない。更に将来は、そのような分社化した組織が、親元企業から独立して再統合出来れば、新しい大企業として生まれるのかな?という未来も創造できたりする。

 さて、どうなるだろうか?

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