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2011年10月28日 (金)

価値を与えるということは、、、

 物作りの基本。物作りとは、即ち、価値を提供して金額を得る行為。金額を得るに見合った行動とは、、、、

 たとえば、余所と同じもの、或いは、昔の機能で競争力を失ったモノ、、、、これを作って対価を得る価値があるか?

 答えは、、、、無い。価格としては、最安以下でもゴミだろう。

 或いは、故障したものを価値に見合った機能を補償すべく改善、修理する、、、、その際、壊れた箇所の強度を高めるために肉厚を増やすとか、、、、そういうのも、有り得ない。

 理由、、、、壊れるという前提での対応だから。前提で壊れた部分の強度を確保するために肉厚を増やしても、増やした肉厚で耐えるか?は当然理解していない。こういう対策、、、、対策とは言わない。対処療法で設計者らしからぬ行為。有り得ない。

 新しいモノ、新規型式をデザインする。そこで必要なのは、他に勝る新規性と独創性によって得られる高い性能が必須。従来製品を上回る機能を上回るアイテムによって提供しないと新規型式をデザインする事による設計コストを載せる事はナンセンス。これを価格を下げて、他社の高性能品と競うというのは、市場の熟成や進化を粗悪廉価品で遅らせている行為としか見えない。

 或いは、壊れたモノを、壊れた箇所だけの耐破壊性能を上げるというのは、破壊プロセスを必然というか受け入れている時点で負け。ココが壊れたっから、ココの肉厚アップ、すると、次はアソコ、で、アソコの肉厚アップ、、、、これ、結局は贅肉と無駄の蓄積に過ぎない。これも技術とは言えない。技術とは、壊れる現象を必然と捉え、必然を引き起こした因果を見極め、その源流を消し去らないとダメ。それが本来の対策。源流対策を講じない製品は、市場で生き残る資格は無い。

 つまり、独創性と新規制で世に現れて、それが生き残る資格を持つのは、どうしても残る問題を源流から潰したモノ、、、それだけである。その流れというか思想に乗れない製品は、言ってみれば存在価値は無い。それで金を得るのは、一種の詐欺行為。個人的にはそう思う。そして、中小企業の製品には、そういう詐欺行為的なモノが非常に多く散見される。

 こういう対処的改善とか、模倣的開発というのは、発展途上の国が技術の習得の過程で通る道というのは仕方ないけど、既に生活水準の高くなった先進国でやったらアウトだろう。この行為は製品に価値を与えているとは言えない。それで商品対価を得る、、、、やはり、詐欺だ。

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