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2011年10月15日 (土)

選択

 テレビ番組を見て思う事がある。

 どんな番組?っていうと、例えば、国産スーパーコンピューター『京』と開発スタッフの数、取り組みを紹介した番組であったり、次世代航空機の研究を行っているJAXAの設備探検したような番組だったり、或いは、皮膚細胞からiPS細胞を作り出す研究者の生い立ちを紹介したりする番組だったり、もっと営利活動的な部分であれば、ロータリーエンジンの開発の物語に代表される自動車会社のエンジン等の開発の話を紹介する番組だったりだが、、、

 こういう番組を見て思うのは、指揮官とスタッフが連携して先に答えがあるとは限らないテーマを一丸となって取り組んで、所謂、未知の概念を生み出したりしている事は、素直に格好いいし、羨ましいと思う。

 学生から社会人になる選択が迫られた時、大企業か?中小企業か?で、大きな分かれ目を迎える事になる。

 冒頭のような取り組みは、やはり大企業以外では考えにくい。中小企業では、以前NHKで放送された中小企業名物社長の人事採用で多くの学生が逃げた様が紹介されていたけど、そこの経営者の言葉が頭から離れない。それは、『研究開発のネタや答えは現場に転がっている。現場で開発する事が我が社の方針。現場で作りながら開発する。』というスタンス。言い換えれば、ビジョンを持った長期的な開発は行わないということだが、これは勤務先の中小企業の経営者と全く同じ。

 今の印象は、中小企業では無から何かを生み出すような活動は現実不可能ということ。資本も人材も存在しないから一生出来ないだろうけど、これが現実。中小企業の言う技術というのは、開発力とは違う。ある種、技法的、匠的な部分の事で、価値観の創出というモノは残念ながら存在しない。

 ただ、人間というのは、特に工学系、理系ならば、無から価値観を創出して一番になるというのが本能的な欲望だろう。その欲求というのは、中小企業では多分適える事は相当に困難。
 モノを作るのが好きな奴は、やはり相応に知識を身に付けて大企業の資本で開発するしか進む道は無いのかな?という気がする。中小企業っていうのは、現実、これからのグローバルな世界での価値観創出競争では生き残って行く事が出来ないような気がする。

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コメント

そうですね、、、今の中小企業、従業員は自分が勤めている時は今のままでOK的な人が多いようです。
中小企業も創業者世代からの二代目、親苦、小楽の世代であり、次はおそらく孫ぼいと、、、そうなりそうです。
今の段階で、取り敢えず大企業から安定的に仕事が貰えている内はOKで冒険を冒すつもりは無いでしょう。
しかし、円高で大企業が調達を海外に剥け出した途端、中小企業で生き残る事が出来るのは極少数、、、、それが、実態ですね。

中小企業集団がプロジェクト的な集団であれば良いのですが、残念ながらプロジェクトは大企業の中にしか存在しないですし、それは、やはり最初は利益を生まないので仕方ないですね、、、、。

中小企業をプロジェクト集団にするには、国家全体で新しいモノを生み出すために犠牲を払って支援するという意志が無いと難しいように思います。

投稿: 壱源 | 2011年10月15日 (土) 19時32分

こんにちは

だとしたら、日本の中小企業という存在は企業体としての体をなしていない、ということですかね。目標を設定してチームワークを組んで目標に向かって進んでいくという存在ではないのでしょうか。企業体とは名ばかりで、大企業に奉仕する日雇い労働者集団、一族?目標が達成不可能と分かったら簡単にスクラップアンドビルドができるようなシステムでないとね。

日本というシステムの本質が見えてきたような感じですね。システムをリセットしない限り日本はもうダメかも知れませんね。どう転んでも落ちぶれるだけならせめて軟着陸で落ちぶれる、、、ということぐらいしか望めませんね。

東電等の電力会社にしても発電送電の分離をしなければ再生可能エネルギーの開花はないでしょうし、、色々なエネルギー関連ベンチャー企業が出る可能性があると思うんですが、、大企業も官僚もそういうシステムにすることを許さない、、ある意味、日本の未来はここにかかっているような気がしますし(食料、素材、エネルギーさえ確保できれば後はどうにかなる)、、政治家は大企業・官僚の連合に乗っかっているだけということも見えてきたし、、(経団連と官僚は裏でじゃあ今度はこの線で行きましょう、、みたいなことやってますし、、)

投稿: とおりすがり | 2011年10月15日 (土) 10時44分

コメント有り難う御座います。
中小企業、残念ながらマスコミが報道する程の開発力が一般的になっているものでは無いですね。
生き残っている中小企業の多くが、顧客が市場に出る最終製品の構成に過ぎません。下請けとか部品とか単体機械の製造に限られ、町工場上がりで経営者は家族という同族経営が殆どです。
同族経営で町工場で、大企業を相手に商売で取り敢えず安定している。これは、経営者家族が小金持ちという状態で、リスクを冒して新規事業に参入するという考えには結びつきません。
結局、これが中小の実態でしょう。一般消費者相手の商売をしている大企業やベンチャーと、所謂町工場の違いはここにあると思います。
こういう中小が生き延びる開発力を身に付けるのは幻想に近いでしょうね。

投稿: 壱源 | 2011年10月15日 (土) 07時55分

こんばんは

しばらくぶりです。日本の中小企業も携帯と同じで特殊な存在になっていて発展を阻んでいるとも考えられます。

マイクロソフトにしてもアップルにしても、元々は中小企業だったわけですから、、(ベンチャー企業とはモノの言い様ですからね)

まー成功する確率は宝くじに当たるくらいに小さいのでしょう。マイクロソフトの影には何万という中小企業が討ち死にでしょうから、、

日本の場合には大企業や東電・NTT・JTのような公益企業が、、言葉が分かりませんが、”セコイ?”、、マイクロソフトやアップルが出る余地を作らない、、中小企業は中小企業で大企業を夢見て簡単に壊さない、再出発しない、(できないような法体系がある?倫理観?壊れたときは夜逃げやら死ぬしかないとか、、)、、何故かアメリカのようなダイナミズムが育ちませんでしたね。簡単に作っては壊し何回でも挑戦のダイナミズム、、これがなければ、低い確率の目標には到達できないような気がします。日本の中小企業では無理なのかな?

投稿: とおりすがり | 2011年10月15日 (土) 00時39分

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