DAHONのステム
今、DAHON系は三台所有している。車載している実用DAHONであるスピママ号、改造のキャンバスとしての西DAHON、嫁に乗らせているビーンズハウスB-BH062改である。
この三台、ビーンズハウス以外はフレームを単体入手してから組み上げているのでノーマルとは全く異なるのだが、三台に共通した要素がある。それは、、、折り畳みステム部分である。全車、スチールの折り畳みステムを利用しており、アロイのステムではない。
このスチールのステム、確かに重量はあるのだけど、今のところガタツキや緩みは皆無。操作性も良好で満足している。
で、ステムの折り畳みロック構造を見ると、実に良く考えられている。折り畳み部の蝶番部分の対面側にレバーがある。レバーの内側にテンションロッドがあって、レバーを畳む事によってテンションロッドが突っ張って接続箇所を固定する構造である。つまり、ステムの軸方向で抑えている訳だ。
ところで、これらの車両の補修部品も一応確保しているのだが、それらは使っていないアロイ部品。このアロイ部品のステム固定方法はチョット違う。分割箇所を付き合わせた際に付き合わせ部分をステムの断面方向からステム端部を挟み込んで固定する。挟み込み部品はやっぱりテンションロッドのテンションを突っ張らせて固定するけど、テンションロッド自体はステム内径方向に設置するために非常に短いパーツである。
このスチールステム、アロイステムの基本的な考え方は同じ。テンション掛けて固定するのだが、固定方向が分割軸方向から直接するのがスチール。分割端面クランプを面方向から固定するのがアロイ。分割端面を挟み込んだクランプ楔をつっかえ棒で押し込むのがアロイで、そのつっかえ棒が短いテンションロッドに行わせているアロイに対して、分割面を軸方向から長いテンションロッドで押さえ込むのがスチールであり、ロックはレバー操作で行うのは共通だけど、レバーで固定した時の固定強さが微調整できるのは、ロッドが長い方。ロッドが長い方が、微調整が可能。但し、キッチリ調整が出来た時に分割面の固定剛性が高いのはロッドが短い方だ。結局はロッドが圧縮バネとして使われているので、同径、同材質なら弾性係数は長さに反比例する。長い方がバネが柔らかくなるので、たわみが大きくなるのは当然。しかし、使用過程における突然のロック解錠となるのは調整を短い範囲で行う方だろう。
一長一短あってどっちが優れるとは言い難い。
まぁ、どっちの構造でも不具合は無さそう。少なくとも、これまでの使用過程で壊れていないので問題は無いけど、DAHONってモデルが毎年のように進化して、折り畳み固定方法も着々と進化しているようだ。
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