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2012年1月28日 (土)

今週のブラタモリ

 今週木曜のブラタモリ、国分寺界隈の特集第二弾だったけど、今回は鉄道技術研究所訪問って特集。

 いつもながらタモリさんの進行は興味深く関心させられる事が多いけど、今回は何と言っても鉄道技術研究所にビックリ。なんでも、勤務される方が700~800名だそうだけど、その内4割がドクターとのこと。そして取り組まれている分野がサラッと紹介されていたけど、、、各種工学のオンパレードで、まるで大学の授業の様相。

 そのスタッフが細目に別れて研究しているそうだけど、研究用の設備には目を奪われるモノが非常に多い。
 フロアータイルの安全性評価とか、駅構内の人の流れ解析といった予想外のモノから、盛り土の耐久性とか、レール止めの評価試験、台車の性能試験、、、、非常に多岐に渡る項目を現実の環境に極めて近い状況を作りだし念には念を入れた評価や検証が行われている。

 あんなの、目に毒である。純粋に良いなぁ、、、って思う。まぁ、あんな環境で真理追究をするには、番組中であったように所謂博士課程を修了しないと無理な訳だ。

 博士課程というと、同級生、先輩で面識が会った人数を数えてみると、、、5~6名しか居ないけど、少なくとも同級生でどんな奴?というと、講座で百数十名中で上位3名というレベル。頭の中の構造が違うのは明らかだったし、ドクターの先輩と飲みに行ったりしても、水割りの揺らぎみて難しい事いって笑っていたのを思い出すけど、所謂、常人とは懸け離れた頭の構造なのは間違い無い。

 それ故に、憧れて入れるようなモノでは無いのは重々承知だが、このような威信を掛けたような研究成果に基づく製造業とは全く異なる町工場的な企業では、これまた別の意味で驚きの論理が罷り通り、逆の意味で付いていけない。

 タモリクラブの番組を見る数時間前の会議では、出荷製品がとある重大な事故を引き起こしたのだが、その対応には、最初に結論ありきでストーリーを組み立てるという雰囲気で皆が進む、、、事故原因が分からない場合、消去法的推論でユーザーの操作ミスが原因と帰結する。因みに、過去の幾多のトラブルは全て顧客の操作ミスが原因で、、、で対応してきたけど、今回も然り。事故検証で原因が特定出来ない場合は、使い方が悪いという結論。顧客説明では担当がなにやら『推論的検証』という言葉を連発、、、、原因が特定出来ない場合は使い方が悪いという結論ありきのストーリーは真実を見落とす元凶だろう。

 原因が分からないから、自分は悪くないと進めるのでなく、原因は分かるまで調べる。再現性を確認する。其処までやって事故調査だ。パッと見て良く判らないから自分には問題無いという結論の導き方は何か間違っているような気がする。

 他にも、模倣でもパクリでも別に構わないが、そうやって得た新しい技術が事故等で躓いたら、それを機会に、己のモノとして徹底的に消化吸収する事を放棄して諦めるとか、企画段階でぶち上げた理念や性能が実現出来なかったら、出来た事にしたり、何となくフェードアウトしたり、、、、どうも壁にぶち当たると、乗り越えるのでなく撤退してばかりというのは、それって、なんだかなぁ、、、って事が多い。まぁ、諦めが早いっていうのは、諦めるモノを生み出す苦労を知らない(独力で生み出した訳でない)からと言う事だが、、、

 日本の製造業っていうのは、このように二通りの系統に分けられている。色んな企業を見てきた感想、技術に対する考え方の違いには明らかに違いがあるようだ。

 徹底的に判る迄追い求めるところもあれば、比較的あっさり諦めるところもある。ただ、自社で技術を生み出しているところの多くは、物事を徹底的に追い求めるという風習、その伝統によって具現化した、冒頭のブラタモリで紹介されていたような設備を持っている。逆に、諦めが早いところっていうのは、理念こそ立派だけど、その取り組みの痕跡を示すようなモノが何も残っていない。

 こういう番組を見ると、何だか考えさせられる事が多い。

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