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2012年1月21日 (土)

補填

 ふと考えた。
 知識の面、健康の面、体力の面、、、、全てについて言える事だろうけど、、、、成長期迄と成長期後の関係は殆ど同じ様にも見える。

 例えば、知識の面について、成長期迄というのは知識や経験が無くても、好奇心旺盛で、記憶力も抜群、見た瞬間に瞬時に記憶に焼き付けられるようなそんな活力を持つ。
 しかし、、、成長期後というのは、そのような活力というのは、無い場合の方が多い。寧ろ、記憶力は低下し、覚えていても使っていない事は忘れていく、、、、知識の吸収力、それから、モノを見た時の違いを見つける能力、その辺は加齢と共に失われていく。

 健康や体力の面でも同様だ。成長期迄は、病気や怪我からの快復も早い。成長期において重大疾病という事自体が稀。体力的には筋力、新陳代謝、基礎代謝、、、、全てに於いて発達傾向であり、生きる力というか生命力は成長期後と比較すると較べモノにならない。

 成長期後というと、基本は成長した後の話であり、衰える一方、、、、しかし、実は生物の一生を見ると、成長期迄の時間よりも、成長後の時間の方が圧倒的に長い。4倍も5倍も長い時間を生きていかなければならない。勿論、成長期後に直ちに衰えるか?というと、そうではない。成長した後の一定期間は成長状態が保たれている。一定の期間が経過してから、例外なく衰えていく。それが摂理だ。

 この成長期後の衰えを補うモノ、それが成長期で学ぶ知識、身に付ける経験。知識と経験を体系的に整備された形で学ぶ。これは先人の多くの知恵が詰まっている。一世代だけの経験や知識の量を遙かに超えたモノ。理解の方法とか、疑問を解決する手法、或いは、未来を予測推論する手立て、、、そういうモノが一通り揃っている。こういうモノを身に付けて駆使することで、成長が止まった後、或いは、衰え始めた後においても、結果として目的行動の衰えを最小限度に留める事も出来る。

 例えば、スポーツなんかでは、技を身に付ける事で成長年齢後も結果として能力を伸ばす事も可能。研究や開発でも直感に頼らず、過去を見る事で先の予測を最短距離で可能として結果に早く辿り着く事も可能。忘れ物、失せ物を探し出す事でも、その過程を細かく分けて考える事で、見つけ出す力として役立てる事が出来る。なによりも、疾病や老衰に対抗する意識を持つ事も出来るし、それに対抗する術を考えて選ぶ事も出来る訳だ。

 そうして考えると、生きる過程に身に付ける経験と、過去に生きてきた人の経験の集大成である知識、その知識に含まれる先を読む力としての予測法、推論法というのは、生きていく上で非常に大きな武器だ。特に、自分一人で身に付けた経験よりも、先人の伝える知識というのは、物凄く大きな武器だ。知識を理解し、これを駆使して、降りかかる問題を解決する。

 そして、誰にも降りかかる共通の問題が老衰や死だ。この問題に対応する方法は何か?というと、健康を保ち、体力を維持するということだけど、その為に必要なのは何か?を選ぶ上で、やはり知識が大事となる。知識を高めるということは、最終的には個体の生存年数、元気な活動期間を伸ばすという事に直結しているのかもしれない。失われていく命、活力、健康を補うのに一番大事なのは、、、、最終的には知識、そんな気がする。

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