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2012年2月10日 (金)

三匹のこぶた

 テニスの錦織圭選手、バレーの菅井円加選手、ゴルフの石川遼選手、女子サッカーの澤穂希選手等、多くの競技で日本人選手の活躍がめざましい。

 これら選手の活躍の報道には、確実に生い立ちや経歴が紹介されている。

 そんなニュースを見て思う事。

 それは、ジャンルを問わず秀でた才能を発揮している人達の共通要素に感じる事だけど、殆ど全ての人が幼少の頃からコツコツと時間を掛けて持続的に取り組んできているということ。

 一言で言うと、多くの積み重ね、長い期間の積み重ね、それが成果や結果を生んでいる。積み重ねの深さが結果の重さに繋がっているという事。

 広い視点で見渡すと、、、それは、スポーツに限らない。学問や技術、研究の世界でも言える事。

 過去にドクターの先輩を見て思うのは、、、、あの人達の日常の過ごし方は顕かに違うな!という程の積み重ねをされていた。その積み重ねが知識の蓄積になっている。

 至って単純だけど、、、、確固とした実力、実績、能力、、、、それは、積み重ねの差、、、それに尽きる。

 簡単に体裁を整えたモノ、、、そんなモノは軽く吹き飛んでしまうのだ。真似て得たモノ、それも、直ぐに優位性は失われ、メッキが剥げる。そんなモノである。

 地道でコツコツとした取り組み、、、それが何についても必要なのである。

 至って当たり前の事。この当たり前の事が判らない人があまりにも多い。

 競技者の成果は、過去の努力の賜だろう。成績よりも、その成績に到る取り組みの重さの方が年齢を問わず尊敬に値する。

 それに対して、利益追求の活動では、、、、金儲けなら手段を選ばない、、、そういう世界では、地道で時間を掛けた取り組みっていうのは軽視されがち、、、結果、利益を得るコアなモノを獲得するという話を聞かなくなってきている。

 これを比較して思うのは、、、、邪念が入ると、色気、楽、、、、そういう手間を惜しむ行動に出る。すると、、、、スポーツ選手のような目覚ましい成果が分野から生まれなくなる。
 昨今の日本産業の停滞というか閉塞というのは、金という意識が強すぎて、コストという名目で、努力と手間を軽視しているから、、、、そんな気がする。

 勤務先の経営者と話をする機会は少なくないけど、彼らの口癖は、趣味でも、遊びでも無い。スピードが勝負、思い付いたら手段を問わず即実践、、、、理解出来ないでもないけど、手段を問わないというコスト意識の具体策は、盗用、真似、模倣、、、、そんな泥縄式の方法で成果が長続きする程甘く無い、、、、コスト意識が強すぎると、そういう事さえ見えなくなる。
 最近のアスリートの成果というのは、地道で長い努力の賜だろう。競技に限らず技術でも、趣味的にコツコツ積み重ねないと、しっかりとしたモノは得られないだろう。

 敢えて、タイトルと遠回しに記事にしてみた。

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