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2012年4月12日 (木)

長い小径車

 ふらつきやすい小径車は長いホールベースで安定性を高める、、、そういう話は良く聞く言葉。
 そんな自転車だけど、自転車の操縦性等を決めるのに重要なのがホイールベース。他には、フォークのキャスター角、トレール量、その辺り。

 基本、自転車の向きの変化というのは、進行方向を変える動作が全体にどのような影響を及ぼすか?ということ。
 進行方向の変化、最初の変化の度合というのは、操舵に対する向き変えの割合の大きさであり、操舵に対して蛇角の変化が大きいモノ程、変化の度合が大きくなる。操舵に対する蛇角の変化の大きさは、キャスター角に支配される。フォークが直立していれば、操舵角=蛇角になる。
 しかし、蛇角が大きい事が、車体全体の進行方向の変化に直結するか?というと、最終的な進路の変更というのは、蛇角の変化によって生まれた前輪位置の後輪位置から見た振れ角になるので、大きな蛇角を得たとしてもホイールベースが長いと、実際の旋回角は小さなモノに留まる。ホイールベースを長過ぎる状態で、蛇角だけを大きくしても前輪のグリップが失われるだけでメリットは生まれない。

 更に小径車の場合、アクスル位置が地面に近いので、不安定な状態である舵の切れた状態から安定した状態に戻る上で重要なトレール量が確保しにくい。不安定な状態から車体が安定な状態に戻る力が小さく、逆に言えば、不安定な状態(荒れた路面、制動時、過度な前荷重姿勢)や、安定な状態に戻る動きを阻害する力(ハンドルを握る力)が掛かっている状態では、車体を安定に保とうとする力が失われやすくなる。

 小径車でフルサイズ並、、、これを狙ってロングホイールベース、前傾姿勢、ポジションのための長いステム、、、、こういう構成は、小径車故の不安定さによる悪癖を露呈させかねない。

 小径車の場合、如何に前輪の自由な動きを確保してやるか?というのが乗りやすさの鍵ではないだろうか。基本、アップライトな姿勢を保つのが大事。前傾度を大きくするならば、前荷重にならないような短いリーチというのが大事。
 一般に、前傾度の大きな姿勢程、トップ長が短くリーチも短い。アップライトな姿勢なら、その逆。
 改造小径車というとDAHON(OEM含む)カスタムが多いけど、元々、ステム長をコラムの前傾角で作るような自転車。そしてトップ長も非常に長い自転車。こんな自転車の前傾度を大きくして、なっちゃってアヘッド化するような改造は、やはり厳しい、、、、、、。そう言わざるを得ない。

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