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2012年4月11日 (水)

感覚

 筋トレして筋肉を付ける。代謝を高める。有酸素運動して心肺機能を高める。このような現象というか、そういう取り組みによって得た結果というのは、取り組みで得て当然得られるものであり、別に凄いとか、残念とか、、、、そういう特別な感情は湧かない。
 これは、運動に限らない。例えば、暗算のトレーニングを重ね、暗算が出来たとしても、それはそれまでで、当然というもの。

 それとは違う世界の話、、、、

 運動では、得た筋肉、或いは心肺機能というよりも、道具を使ったり、技法を使ったりして行動して得る時の感覚の話。
 単車なんかが判りやすい。全てがスローモーションのように感じ、物凄く冷静に周りの状況が見えて、バンク状態で地面を手で撫でる事が可能な程の余裕を感じる時の感覚。
 泳ぎだとすれば、水の中でワンストロークした時に、抵抗感無くスーッと水中を進む感覚というか、そういうものだったり、自転車では、BMXなんかで、ペグウィリーとか普通のウイリーとか、そういう事がスッと上手く出来た時の感覚とでも言おうか、、、ロード系の自転車では、そういう感覚を感じる事は多くないけど、敢えて言うならば、ヒルクライムなんかが、物凄くリズミカルに楽に行える事があるけど、体力自体は何時もと同じだから、やっぱり入出力のタイミング的な感覚が何時もと違う時があるんだろう。

 日々の積み重ねで必ず手に入るかどうかも判らないけど、少なくとも、出来るようになりたいと積み重ねないと得られない感覚。この感覚は、筋力とか、そういう世界よりも、寧ろ、もっと神経的、感覚的な感じ。道具や技法の扱いに近い世界。その上手く扱えた感というのは、結構重要。
 こういう感覚は結構重要。
 自分の場合、単車ならば怖さ無しで峠を心地よく走れるし、いつか記事にしたように、見えていないものが見えるような錯覚的な感覚で走る事が出来る。ピストでヒルクライムなんかでも、弾けるように登坂が出来る。115m標高で距離800mで1分くらいは違う。泳ぐ時なんかは、ブレストなら調子良い時は3kmを52~53分程度で進む。

 こういう感覚を得られる動きが何時でも思った時に自在に再現出来るようになれば、こういうものの楽しみは倍増するんだろう。この感覚を得る頻度、、、精々10~15%程度。この確率を高めようとすれば、やはり続けて同じ事に取り組まないとダメなんだろうなぁ、、、。

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コメント

多分、誰でも拘っている世界で感じているんだと思います。
のめり込む程に見えてくる、、、そういう感覚は必ずあると思います。
作詞なんかもそうだと思います。

特に、我々世代の浪費世代はそうだと思います。

投稿: 壱源 | 2012年4月11日 (水) 00時34分

私はたぶん経験したことがないと思うのですが、
、単車の~感じ、スイムでの…感覚、
文章読んでて、わかるような気がしたのです。
という事は、どこかでこのような感覚を
得たことがあるのだろうか…。
思い当たることがないのですが。
なんだろう。不思議です。

投稿: ココうさ | 2012年4月11日 (水) 00時14分

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