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2012年4月11日 (水)

近接比と回転数

 今更だけど、クロウスレシオについて。
 まぁ、1T刻みのギア並びのものをクロウスレシオっていうけど、これを一括りで扱うのは間違い。

 結構抜けているので、敢えて記事にしてみる。

 大事なのは、隣接するギアの比率が問題。同じ1T刻みでも、大きな歯数域での1Tと小さな歯数域での1Tは比率が大きく異なる。

 11T近辺からの1T刻み、カプレオなんかの9Tからの1T刻み、、、これって、隣接比は10%程度だから、決して近接している訳でない。
 逆に、20T近辺での1T刻みっていうのは隣接比で5%程度だ。

 じゃぁ、クロウスレシオで何選ぶ?っていうと、、、、

 みんなが大好きなケイデンス次第。

 回転数が高い程、力の影響が大きく出るので、負荷変動を小さくする。つまり、高ケイデンスの人程、大きな歯数域での1T刻み構成を選ぶべきだし、ケイデンスの小さい人程、その逆。

 ギア比を選ぶ上で大事なのは、自分の常用回転数と各自のマイギア。マイギアを決めて常用回転数でカセットの構成を決める。極普通の事。でも、結構忘れがち。ギア比の絶対値でレンジの両端で決めていくと、、、、欲張り傾向で案外使えないカセットを選んでしまいがち。

 平地最高速度を55km/h程度、ケイデンスの基本を130~150rpmで走るなら、、、、ジュニアカセット仕様なんかがお奨め。18T近辺で1T刻み、、、向かい風で失速しても40km/hはキープ出来る。クランク側のアウターは50T。

 想定速度を45km/h程度に落として、ケイデンスの基本を120rpm程度とするなら、14Tトップで16T近辺で1T刻み、クランクアウターで46~48Tがお奨め。

 用途、速度域に応じて、絶対的なマイギアは同じであっても、近接比を変える。結果、クランク側、カセット側の常用歯数域が変化する。そんな感じ。

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